オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

東京11R  天皇賞・秋

◎サートゥルナーリア  2人気 6着
○スワーヴリチャード
▲アーモンドアイ


G1馬10頭が集結した超豪華メンバーによる秋の天皇賞。出てこなかったのはダノンキングリーぐらいか。毎日王冠をあの強さで完勝したのに、ダノンプレミアムとの「使い分け」で盾回避とは情けない。そういうことしているからダノンはG1に弱いんだよ。プレミアムは無印。もうダノンには騙されない。


本命は3歳のサートゥルナーリア。唯一の敗戦が東京コースの日本ダービーなのが心配といえば心配だが、距離は合うのでコースの巧拙さえ問題なければ行けると思う。秋に一度使っているのも好材料。乗り替わりもC.スミヨンならマイナスではない。ちなみに私はスミヨンと誕生日が同じだ。(年齢は私が1歳上)

相手は東京巧者スワーヴリチャードと最強女王アーモンドアイ。アーモンドアイは昨年のジャパンカップのスーパーレコードを見たときはどんな怪物に成長するのか楽しみだったが、今年走ったのはドバイと東京のわずか2戦だけ。しかも安田記念は格下相手に3着敗戦とガッカリ感が拭えない。日本の現役最強女王は宝塚記念コックスプレートをぶち抜いたリスグラシューなんじゃないか疑惑すらある。ここで圧倒的なパフォーマンスを見せないと最優秀古馬牝馬も危ういだろう。

なお、単勝1倍台でこのレースを制したのはミスターシービーまで遡るとのこと。シンボリルドルフのまさかの黒星、メジロマックイーンの1着入線18着降着サイレンススズカ競走中止予後不良、etc… 昨年女王の天叢雲剣草薙剣)は負の歴史を断ち切れるか。

レース結果

1. ▲	⑵ アーモンドアイ    C.ルメール ①	1:56.2
2. …	⑼ ダノンプレミアム   川田 将雅  ③	3
3. …	⑸ アエロリット     戸崎 圭太  ⑥	クビ

内枠から最短距離を走ったアーモンドアイが直線最内の狭いスペースから抜け出すとあとは流して大楽勝。最後流してなければレコード更新確実だった。これでG1 6勝目。安田記念の敗戦は何だったのか。

逃げ粘り3着のアエロリットは、タイトルこそNHKマイルCだけだが、府中で逃げると本当にしぶといね。ダノンプレミアムは力を出し切っている。相手が悪かった。サートゥルナーリアは一瞬抜けそうな雰囲気あったがそこで力尽きた。距離じゃないとなるとやはり左回りが苦手なのかもしれない。ジャパンCよりも有馬記念の方が適性ありそうやね。

京都11R  スワンS

ロードクエスト  9人気 15着
○グァンチャーレアマルフィコースト


マイルCS前哨戦G2とは思えない低レベルメンバー。レースを使わずに仕上げる前哨戦軽視は時代の流れだから仕方ないのか。昔は叩き台仕上げの一流マイラー、ワンチャン狙いのスプリンターだけでなく、7ハロンスペシャリストがメイチの仕上げで出てくるレースでもあったんだけどな。その役目も暮れの阪神カップに取って代わられてしまった。メンバー揃わないならG2剥奪でもいいと思う。G2昇格があるならG3降格があってもいい。

本命は昨年Vのロードクエスト。人気はないが33秒台の末脚はまだまだ健在だし、このメンバーなら力も足りる。以下、安田記念4着のグァンチャーレ、距離短縮はチャンスのアマルフィコーストまで。控えめにワイドで。

レース結果

1. …	⒄ ダイアトニック    C.スミヨン ①	1:21.3
2. …	⑽ モズアスコット    岩田 康誠  ②	ハナ
3. …	⑻ マイスタイル     田中 勝春  ④	クビ

完璧なレースをしたモズアスコットを大外から強襲したダイアトニックがハナ差交わして重賞初勝利。5月にリステッドレースを勝ってからの休み明けでこのパフォーマンス。モズアスコットは2年連続でハナ差2着。この距離このコースは合うんだな。マイスタイルは距離短縮でも追走に苦労してなかった。

京都11R  菊花賞

◎ヴェロックス  1人気 3着
○ザダル
▲ヒシゲッコウ
△レッドジェニアル


皐月賞馬もダービー馬も不在。セントライト記念神戸新聞杯の各トライアルの優勝馬も不在。皐月賞2着、ダービー3着と惜敗続きのヴェロックスにとっては千載一遇のチャンス。父ジャスタウェイで距離がどうかだが、最近の菊花賞はスタミナ必要ないレースになってしまったのであまり気にする必要ないかと。(その割には距離不安を理由に回避する馬が多くてけしからんですね)

相手は難解、横一線。内枠とルメールだけで過剰人気しているニシノデイジーはあまり触りたくない。となれば、内枠でセントライト記念初黒星(3着)から12kg絞ってきたザダル、プリンシパルS 3着以降は古馬相手に連勝中のヒシゲッコウ、京都新聞杯で後のダービー馬相手に金星挙げたレッドジェニアルまで。

レース結果

1. …	⑸ ワールドプレミア   武 豊   ③	3:06.0
2. …	⒁ サトノルークス    福永 祐一 ⑧	クビ
3. ◎	⒀ ヴェロックス     川田 将雅 ①	1

ワールドプレミアが重賞初勝利。先行集団を離れた番手でしっかりマークしながら最短距離を回って抜け出してV。さすがは菊花賞5勝騎手。最年少V記録を持つ同レースで最年長Vも決めて見せた。昭和、平成、令和と3元号での菊制覇。2着はセントライト記念に続いてサトノルークス。前回本命にして的中も本番ではノーマークだった。終わってみれば、高額落札ディープインパクト産駒同士の決着。

ヴェロックスは積極策で位置を取りに行ったが直線伸びずに3着。4コーナーでタガノディアマンテらに外から捲られたのも良くなかった。過去2回続けて負かしていたワールドプレミアに大一番で逆転されたのは距離適性の差だろうか。

東京11R  富士S

◎レッドオルガ  4人気 3着
○ロジクライ
▲アドマイヤマーズ
△ノームコア


マイルCSの前哨戦。多くのG1ホースが始動戦でかつ斤量を背負わされるため、あまり結果を残せていない。東京芝マイルの申し子エリモピクシーの仔レッドオルガが本命。相手は昨年の覇者ロジクライ。以下、マイル戦全勝アドマイヤマーズ、同距離同コースのヴィクトリアマイルレコードVのノームコアまで。

ところで、このレース重賞昇格してからもう22回目なんですね。オープン特別だった頃の印象がまだ強い。タイキブリザードがまだオープン特別だったこのレースをステップにしてジャパンCとか出走してたの懐かしい。

レース結果

1. △	⒃ ノームコア      C.ルメール ②	1:33.0
2. …	⑼ レイエンダ      C.スミヨン ③	1/2
3. ◎	⑵ レッドオルガ     福永 祐一  ④	アタマ


骨折休養明けでも実質斤量58kgでも関係なし、ノームコアが貫禄勝ち。追い出しをギリギリまで待って上がり33.2秒で差し切りV。先週は半妹が秋華賞制覇、父ハービンジャーと父バゴでG1姉妹出すんだから優秀な母親ですな。

一緒に追い込んだレイエンダが2着。レッドオルガは勝ちに動いての3着。稍重の芝で前半58.9秒ならばマイル戦としては決して速いペースではなかったが、レッドオルガ以外の掲示板4頭が通過順位二桁からの追い込みだからスタミナの消耗が激しいレースだったんだろう。この血統は東京マイルよく走るね。

東京11R  アイルランドT府中牝馬S

◎プリモシーン  1人気 15着
○クロコスミア
▲ラッキーライラック


ヴィクトリアマイルでノームコアのレコード2着したプリモシーンから。牡馬換算57.5kgと実質トップハンデだった中京記念こそ僅差3着と取りこぼしたが、レース内容は悲観するものではない。関屋記念1着、ダービー卿CT2着と牡馬重賞クラス相手でも善戦できる力あり。良績が全てマイル戦も血統的には距離延長は問題ない。直線の長いコースは合っている。福永騎手も正攻法でレースできる東京9ハロン戦は強い。

相手は格を重視してクロコスミア、ラッキーライラック。どちらも重い印を打つにはアテにならない面があるけども。

レース結果

1. …	⑻ スカーレットカラー	岩田 康誠 ④	1:44.5
2. …	⑹ フロンテアクイーン	津村 明秀 ⑨	1 1/4
3. ▲	⒂ ラッキーライラック	石橋 脩  ②	 1/2


ゴール前強襲したスカーレットカラーが重賞初制覇。ほぼ最後方から上がり33.2秒で差し切りV。同じく差してきたフロンテアクイーンが6度目の重賞2着。直線で一旦は抜けていたラッキーライラックが3着。前半58.3秒の速いペースで先行抜け出し押し切りできそうだったんだからやっぱり力ある。ビリだったプリモシーンは後に尾を引きそうな負け方。

京都11R  秋華賞

◎ダノンファンタジー  1人気 8着
○カレンブーケドール
△パッシングスルー
△ブランノワール
△ビーチサンバ
△シゲルピンクダイヤ


天敵の桜花賞馬グランアレグリアが不在、オークス馬ラヴズオンリーユーも不在、春の実績馬クロノジェネシスがぶっつけで+20kgと余裕残し。ライバル不在の2歳女王ダノンファンタジーに「勝ってください」と言わんばかりのレース。台風豪雨による馬場悪化で差しが決まらない馬場になることが心配だったが、稍重まで回復すれば大丈夫。残る不安は、ダノンスマッシュ、ダノンキングリー、ダノンファンタジーと各カテゴリーの最上級層を手駒に持ちながら今年G1を一つも勝てていないダノンの運のなさだけ。

相手はオークス2着カレンブーケドール。以下、実績の割に人気落ちしているパッシングスルー、ブランノワール、ビーチサンバ、シゲルピンクダイヤまで。本命不動のヒモ荒れ警戒。エスポワールは人気しすぎと思ってる。

レース結果

1. …	⑸ クロノジェネシス	北村 友一 ④	1:59.9
2. ○	⑻ カレンブーケドール	津村 明秀 ②	2
3. △	⒁ シゲルピンクダイヤ	和田 竜二 ⑩	1 1/2

阪神JF2着、桜花賞3着、オークス3着とずっと惜敗続きだったクロノジェネシスが休み明け+20kgで出走して楽勝。使い減りしてしまう馬だから鉄砲で挑んだことが勝因なのだろうが、この体重大幅増でも勝ててしまうのか。「スレンダー女子好きでデブには厳しい」で有名な私には買えない。恐れ入りました。

2着のカレンブーケドールも力あるね。シゲルピンクダイヤは後方一気が上手くハマって距離克服。逆にダノンファンタジーは正攻法で挑んで距離に対応できずガス欠。ダノンはG1になるとだめだね。格に負けている感じ。

凱旋門賞 感想

まさかのエネイブル2着敗戦で三連覇ならず。勝ちに行って差されたのだから仕方ない。乗り方はあれでよかった。いつも通りならあれで勝てていた。5歳牝馬には過酷なローテーションだったことが響いたのかな。

日本馬3頭はひどい結果。出遅れてレースにならなかったキセキが申し訳程度にバテた馬を捌いただけで、ブラストワンピース、フィエールマンでビリワンツー。ブラストワンピースはもう少しやれるかと思ってた。みんなして「馬場が合わない」しか言わないし。どうすればいいんだろうね。オルフェーヴルでだいぶ近づいたと思った頂点が、遥か彼方になりすぎてちょっと攻略法が見つからない。