オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

中山11R  有馬記念

◎カレンブーケドール
○フィエールマン
▲クロノジェネシス
△ラッキーライラック


高松宮記念安田記念宝塚記念スプリンターズS天皇賞・秋マイルCSジャパンカップは全て牝馬が優勝。牝馬の活躍が目立った2020年の締めくくりはやはり牝馬だろう。本命はカレンブーケドール。ジャパンカップ三冠馬3頭と僅差の4着と大善戦。しかも、抜群のスタートを切りながら同厩舎のアーモンドアイにポジションを譲っての結果。ガチンコでやれば少なくともデアリングタクトには負けていなかったはず。勝ち味に遅いが相手なりに走れる堅実性はピカイチ。

春の天皇賞で連覇達成した牡馬の大将格フィエールマンが相手本線。ジャパンカップで2頭の無敗三冠馬を撃退したアーモンドアイを最後まで追い詰めた天皇賞・秋は評価高し。舞台も中山の方が合う。絶好調ルメールだしね。

スタミナ必須の宝塚記念を圧勝した戦歴が昨年の覇者リスグラシューと被るクロノジェネシスが▲。やや衰えが見える引退レースのラッキーライラックが△。

阪神11R  阪神ジュベナイルフィリーズ

◎ソダシ
○メイケイエール
▲オパールムーン


世界初の白毛馬によるG1制覇の期待がかかるソダシに期待。アイドル的存在シラユキヒメ一族のブチコの子。すでに重賞2勝で未だ無敗。話題性だけでなく実力も伴っている。同じく重賞2勝で3戦3勝のメイケイエールも白毛ではないがシラユキヒメ一族。スピードが勝ったタイプで折り合いに課題はあるが、マイルまでならそのスピードで押し切れる。単穴は横山典弘騎手のオパールムーン。

中京11R  チャンピオンズカップ

◎クリソベリル
○チュウワウィザード
▲インティ


国内無敗のクリソベリルの連覇濃厚。相手は昨年の同レース4着以外は全レース複勝圏内という善戦マンのチュウワウィザード。人気のカフェファラオは一本調子で同世代対決でも脆い面を見せていたし、古馬の一線級相手では厳しいと思う。ゴールドドリームは流石に衰えた。この人気で狙う馬ではないよね。

近走大敗続きで人気急落も走る時は前走関係なく走るインティが▲。昨年はみやこS大敗後に同レースで3着。単騎逃げで気持ちよく行ければワンチャンあるか。

東京12R  ジャパンカップ

◎カレンブーケドール
⚪︎デアリングタクト
▲アーモンドアイ
△コントレイル


現役三冠馬が3頭集結。うち2頭は未だ無敗。三冠牡馬が無敗のままジャパンカップを勝てば史上初(シンボリルドルフはここで敗戦)だし、三冠牝馬は無敗というだけですでに初だし、アーモンドアイが勝てば自身が持つ芝G1勝利記録をさらに更新するだけでなく獲得賞金でもキタサンブラックを上回りトップに立つことになる。おそらく私が生きている間にはもう見られないであろう超豪華メンバーによるジャパンカップ。海外との使い分けが叶わないコロナ禍ならではの福音かもしれません。

ただし、馬券は◎カレンブーケドールから。昨年の2着馬でG1は銀メダルばかり3回。同期にグランアレグリアとクロノジェネシス。今年はドバイが中止になって春は休養、秋初戦のオールカマーではらしさ全開の銀メダル。すでに大目標の三冠を達成し終えた3歳2頭と比べて全く消耗していないのも良い。前に行けて勝負根性もある。大金星もあるのではないか。
 

現役最強馬アーモンドアイは秋の天皇賞でG1勝利新記録の8勝目。得意の舞台で完勝だったが、昨年までならもっと着差つけていただろうなとも思った。完璧なレースをしてフィエールマンに詰め寄られるレベルの馬じゃない。能力のピークからは陰りが見えるし、年齢を重ねて距離適性も短い方にシフトしてきた。そして、間隔が中3週。ヴィクトリアマイルから中2週の安田記念ではベストパフォーマンスができなかっただけにこの1週間でどれだけ回復しているのか。昨年の惨敗で有馬記念は舞台が合わないことは証明済。出すなら香港かジャパンカップしかなかったわけで、昨年のメンバーなら調子半ばでも勝てたかもしれないが、今年はそういうメンバーじゃないからね。

コントレイルもレース間隔がどうか。矢作さんのコメントは「だいぶ戻ってきた」「この1週間で一気に良くなった」というもの。裏を返せば先週まではイマイチだったということ。春は皐月賞、ダービーの2戦のみだったが、秋は神戸新聞杯から使って3戦目。上積みよりもキープがやっとなのだろう。菊花賞は伏兵にギリギリまで迫られた。超一線級の中に入ると厳しいかもしれない。

レース間隔という意味では、デアリングタクトが一番有利。秋華賞ステップはジェンティルドンナ、アーモンドアイと過去の三冠馬も結果を出している。秋華賞はメイチではなくたたき台のような出来で完勝。ジャパンカップ参戦をもっとも早く宣言したのもデアリングタクトだった。上積みは十分。斤量53kgも有利。3強の中では最右翼だと考えている。

阪神11R  マイルチャンピオンシップ

◎グランアレグリア
⚪︎ラウダシオン
▲レシステンシア


グランアレグリアは若い頃はスピードに任せた先行押し切りタイプだったが、古馬になってからは豪快な末脚で差すタイプにガラリと脚質転換。高松宮記念は差し損ねるも負けてなお強し、安田記念はアーモンドアイ以下を子供扱い、スプリンターズSでは絶望的な位置から矢のような末脚で楽勝。マイルまでなら現役最強でしょう。使い詰めるとだめなので秋の天皇賞をパスしてここ一本にしたのは英断だと思う。府中大好き藤沢和がよく我慢した。阪神マイルは桜花賞で勝ってるし、直線坂のない京都よりは差しやすい。最優秀古馬牝馬争いがハイレベルで嬉しいね。
 

相手は大外サリオスよりもマイル適性でラウダシオンを押したい。NHKマイルカップ勝ちは地味で軽視されやすいが強いよこの馬。富士Sも休み明けで56kg背負ってだから逆に評価上がったぐらい。気楽にレースできる立場だし着拾いなら。前に行けるレシステンシアも要警戒。先行差しの有力馬がいると目標にされて不利だが、グランアレグリアは大外から勝手に飛んでくるので展開不利にはならないだろう。阪神マイルは2歳G1でレコード勝ち経験あり。思い切ったレースをして欲しい。

穴はマイルCSだけは毎年強いペルシアンナイトで考えていたが、今年は京都ではなく阪神なので不要かもしれない。先週のノームコアでも書いたが、父ハービンジャーは秋の京都は強くても秋の阪神には良績がない。サリオスは来てもおかしくないが、熱発もあったし人気ほど信頼できない。インディチャンプは順調に行かずにスプリンターズをパスした経過を不安視。アドマイヤマーズは少し怖い。

阪神11R  エリザベス女王杯

◎ラッキーライラック
⚪︎ラヴズオンリーユー
▲ノームコア


京都競馬場改修工事のため今年は阪神で開催されるエリザベス女王杯。直線に坂がなくスピードに乗ったまま押し切れる京都と違って、阪神では馬力必須の宝塚記念コースになるのでラッキーライラック有利かなと思いきや、阪神芝がびっくりするほど時計が速い。だからといって「時計勝負ならヴィクトリアマイルのスーパーレコードホルダーのノームコア」という単純なものではなく。ハービンジャー産駒は秋の京都にはめっぽう強いが阪神では良績がないからね。

本命はラッキーライラック。ラッキーライラックは馬力タイプと見られているが、実はアーモンドアイの高速決着三冠でどれも善戦していたり、高速芝の申し子ダノンキングリーと好勝負していたりと持ち時計も実はある。牡馬相手に大阪杯優勝、昨年香港でも善戦したこの馬の実績は最上位。大外枠でもルメールなら上手く乗るだろう。札幌記念とは仕上げが違うはず。

相手は距離適性を考えればラヴズオンリーユー。無敗でオークス勝って以降は連敗が続くが、惨敗は関東遠征時だけ、京都や阪神では馬券圏内には常に来ている。ミルコもそろそろ存在感を示したいだろう。ノームコアはこの距離ではちょっと人気しすぎかなぁ。宝塚記念にノームコアならみんな無印にしたでしょ。春には高松宮記念使ってた馬だしね。

東京11R  天皇賞・秋

◎アーモンドアイ
○ダノンプレミアム
▲ダノンキングリー


2週前は史上初の「無敗の牝馬三冠」、先週はディープインパクト以来の「無敗の牡馬三冠」達成。そして、今週はアーモンドアイによる史上初の芝G1 8勝目がかかる歴史的な3週間。同じシルクレーシングのサリオス不在でお膳立ては整った。府中10ハロンは得意の舞台だし、連覇達成で新記録樹立を見たい。

ライバルは宝塚記念を6馬身ぶっちぎったクロノジェネシスなのだが、レース間隔が空くのは好材料も久々の東上がどう出るのか。個人的には人気を落としたダノンプレミアムが面白いと思う。安田記念は最も苦手な舞台。ここでの大敗は無視していい。ダノンキングリーも安田記念で振るわなかったことで人気落ちしているが、昨年の毎日王冠も見ても最も適性のある舞台は秋の天皇賞だと思う。スタートで後手踏まなければ、中山記念でラッキーライラックを完封した力は上位でしょう。

 
今年は3歳のJRA賞は確定的。最も混戦になるのが最優秀古馬牝馬。ここでアーモンドアイが勝つようだとヴィクトリアマイル天皇賞のG1 2勝になり、宝塚記念Vクロノジェネシス大阪杯Vラッキーライラックと互角以上になる。既にG1 2勝のグランアレグリアマイルCSも取られちゃうと苦しくなるけどね。それにしても古馬G1ほとんど女子に取られているんだなぁ。年度代表馬リスグラシューが引退してもこれ。牡馬は情けない。