東京12R ジャパンカップ
◎カレンブーケドール ⚪︎デアリングタクト ▲アーモンドアイ △コントレイル
現役三冠馬が3頭集結。うち2頭は未だ無敗。三冠牡馬が無敗のままジャパンカップを勝てば史上初(シンボリルドルフはここで敗戦)だし、三冠牝馬は無敗というだけですでに初だし、アーモンドアイが勝てば自身が持つ芝G1勝利記録をさらに更新するだけでなく獲得賞金でもキタサンブラックを上回りトップに立つことになる。おそらく私が生きている間にはもう見られないであろう超豪華メンバーによるジャパンカップ。海外との使い分けが叶わないコロナ禍ならではの福音かもしれません。
ただし、馬券は◎カレンブーケドールから。昨年の2着馬でG1は銀メダルばかり3回。同期にグランアレグリアとクロノジェネシス。今年はドバイが中止になって春は休養、秋初戦のオールカマーではらしさ全開の銀メダル。すでに大目標の三冠を達成し終えた3歳2頭と比べて全く消耗していないのも良い。前に行けて勝負根性もある。大金星もあるのではないか。
現役最強馬アーモンドアイは秋の天皇賞でG1勝利新記録の8勝目。得意の舞台で完勝だったが、昨年までならもっと着差つけていただろうなとも思った。完璧なレースをしてフィエールマンに詰め寄られるレベルの馬じゃない。能力のピークからは陰りが見えるし、年齢を重ねて距離適性も短い方にシフトしてきた。そして、間隔が中3週。ヴィクトリアマイルから中2週の安田記念ではベストパフォーマンスができなかっただけにこの1週間でどれだけ回復しているのか。昨年の惨敗で有馬記念は舞台が合わないことは証明済。出すなら香港かジャパンカップしかなかったわけで、昨年のメンバーなら調子半ばでも勝てたかもしれないが、今年はそういうメンバーじゃないからね。
コントレイルもレース間隔がどうか。矢作さんのコメントは「だいぶ戻ってきた」「この1週間で一気に良くなった」というもの。裏を返せば先週まではイマイチだったということ。春は皐月賞、ダービーの2戦のみだったが、秋は神戸新聞杯から使って3戦目。上積みよりもキープがやっとなのだろう。菊花賞は伏兵にギリギリまで迫られた。超一線級の中に入ると厳しいかもしれない。
レース間隔という意味では、デアリングタクトが一番有利。秋華賞ステップはジェンティルドンナ、アーモンドアイと過去の三冠馬も結果を出している。秋華賞はメイチではなくたたき台のような出来で完勝。ジャパンカップ参戦をもっとも早く宣言したのもデアリングタクトだった。上積みは十分。斤量53kgも有利。3強の中では最右翼だと考えている。