第39回 フィリーズレビュー 曇・良
1. ◎ ラインクラフト 福永祐一 ① 1:21.2 2. … デアリングハート 武幸四郎 ⑦ アタマ 3. … エアメサイア 武豊 ③ クビ
∴ 的中馬券なし
ラップタイム
上り 4F 46.8 - 3F 35.1
12.1 - 11.0 - 11.3 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 12.3
後続を引きつけて逃げたフジノハゴロモがシンガリ負け、前半1000mの通過時計が57.6秒という、ハイペースでタフなレース。“魔の桜花賞ペース”が待っている本番に向けての最高の「試走」になったはずだ。*1
それでも、好位から積極的な競馬をしたモンローブロンド、ジェダイトが6,5着に粘っているあたりが、現在の阪神の先行馬偏重馬場を象徴していると言えよう。2着のデアリングハートも、内々3番手でしっかり折り合って伸びてきた馬。強い先行馬は、多少ハイペースになってもバテない。そして、そういう馬が本番で好走するのだ。
勝ったラインクラフトは別格だな。先行馬有利 & スピードよりもパワーが優先される馬場状態の中、4角でまくり進出してきたディアデラノビアのせいで狭い場所に閉じ込められながらも、仕掛けをワンテンポ遅らせて、直線では少し右にヨレたりしたが、そこから体勢を立て直して、並み居る強豪をまとめて差し切った。
この馬には、先行抜出のテイエムオーシャン型圧勝劇を期待していたのだが、久々のせいか行きっぷりが悪く、中団からの競馬を余儀なくされた。それでも、追い出すタイミングは余裕たっぷりだったし、体調が8割程度でもレースレコードであっさりと勝ってしまうあたり、今年の牝馬クラシック戦線の中では実力が抜けているのだろう。
ただ、今回と同じような競馬をするならば、桜花賞では届かずの3着に終わる可能性が高いと思う。エイシンテンダーにしても、ペニーホイッスルにしても、ハイペースを前々で追走したからといって、簡単に止まるような馬ではないのでね。