東京10R 第5回ジャパンカップダート ダ2100m
◎ジンクライシス 7人気 3着
○アドマイヤドン
▲トータルインパクト
△ヴォルテクス、タイムパラドックス*1
相変わらずアドマイヤドンの一本かぶりだが、本当にそこまで堅いレースだろうか。最内枠のナイキアディライトが逃げ宣言、逃げたいユートピアは3枠5番、いつも逃げてしまうローエングリンが大外枠。おそらく、行くのは石崎隆之だろう。それにローエングリンがどこまで競りかけていくのか。ユートピアは鞍乗がデムーロだし、今回は3番手からの競馬になるのかな。いずれにしても、アメリカ型のハイペースになるだろう。
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本命 ジンクライシス (55kg 蛯名正義)
昨年の勢いのないアドマイヤドンを差し置いて、若きダートの猛者の素質に期待する。ダートでは8戦して8連対。やや勝ち味に遅いところはあるものの、どんな強敵相手でも大崩れしないのは大きな魅力。1400mを使ってきた直後だけに陣営は折り合い面を心配しているが、上記したように空前のハイペースが予想されるため、特に心配する必要はない。枠順も理想的。大金星も夢ではない。1着、2着、3着。
対抗 アドマイヤドン (57kg 安藤勝己)
「JBCは3連覇できても、JCDは3年連続で取り逃す」というのが僕の結論。昨年はそれこそ飛ぶ鳥を落とす勢いだった。エルムS(7馬身)、南部杯(4馬身)、JBCクラシック(3馬身)と勝ってきて、“本番”ではハナ差の2着。しかし、今年は少し事情が違う。帝王賞はハナ差の辛勝、南部杯はまさかの敗戦、JBCクラシックも3/4馬身差。“勢いを失った”日の丸エースに、単勝1.3倍の支持は重荷でしかない。2着固定。
単穴 トータルインパクト (57kg スミス)
アメリカ型のハイペースになるならば、アメリカ馬を忘れてはいけないだろう。ダート実績は文句なし、人気になるのも頷ける。昨年の覇者フリートストリートダンサーに勝ってるのも、支持を集める要因なんだろう。ただ、この馬も勝ち味に遅い面があるため、「勝つ」となるとどうなのかという一掃の不安は残る。1着、2着、3着。
連下 ヴォルテクス (57kg ファロン)
重い印をつけた3頭が3頭とも勝ち味に遅い馬なので、「勝つか惨敗か」の馬を探っていたところ、この馬を発見した。重賞実績なし、戦績もマイル戦中心、近走も芝のレースばかり。しかし、思わぬところに強調材料があった。ダート実績、11戦9勝。もちろん、レベルの高いレースで残した実績ではないのだが、ひょっとすると“鬼”である可能性もある。前が引っ張るハイペースが予想されるだけに、距離実績がないのは大きなマイナスだが、人気もないし、買っておいて損はないと思う。1着 or 着外。
連下 タイムパラドックス (57kg 武豊)
パドックでの動きが素晴らしいので、買い目に追加。大本命馬アドマイヤドンと2頭出しの松田博資厩舎だけに、この馬については慎重な発言を繰り返しているが、たとえドンに勝てなくても3着ならありそう。ダ2100mの距離も合う。
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消し ローエングリン (57kg 横山典弘)
年齢的な衰えとともに芝レースを勝ち切れなくなり、矛先をダート戦にむけてきた。悪い選択ではない。父シングスピールは、ファビラスラフインとの壮絶な叩き合いの末、ジャパンカップを優勝したが、翌年のドバイワールドカップにも勝っている万能馬。種牡馬としても、ドバイWCの優勝馬ムーンバラッドを出している。ローエングリンもダート経験は少ない*2 とはいえ、血統的に見れば、力は出しきれるはずである。
ただ、何度もいってきているように、この馬のピークはとっくに過ぎている。
一般的に「寿命が長い」とされるダート戦だが、持ち前の“持続力のあるスピード”が衰えを見せている以上、世界相手に戦えるレベルにはないと判断するべきだろう。
馬単 4,11,12→10 計2点 1000円ずつ
三連複 軸2頭(4)(10)流し−11,12,14 計3点 1000円ずつ