オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

第5回 ジャパンカップダート   晴・良

1. △ タイムパラドックス   武豊   ④ 2:08.7
2. ○ アドマイヤドン     安藤勝己 ① 2 1/2
3. ◎ ジンクライシス     蛯名正義 ⑦ 1

∴ 的中馬券 三連複 28.2倍×1000円


武豊という男は、時々不可解な騎乗もするが、時々神懸り的な騎乗もする。
道中は終始ドンをマーク、相手の手応えが悪いと見るや否や、早めに仕掛けて、4角では最内へ進路をとる。もともとスタミナには不安のない馬、あとは突き抜けるだけ。エリ女アドマイヤグルーヴに続く、今年のベスト騎乗だったのではないか。


勝ち馬の父はあのブライアンズタイム
そう、一昔前に“本命キラー”と騒がれた血*1 である。なお、BTの子は息の長い活躍ができる子が多い*2 ので、来年以降も主役を張れる存在だと思うが、スローペースの瞬発力勝負になったときの取りこぼしも多そうなので注意すること。


ラップタイム

上り  50.4 - 37.6
6.7 - 11.1 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.3 - 12.5 - 12.8 - 12.6 - 12.5 - 12.5

どうしても逃げたかったナイキアディライトは、最内枠から好ダッシュ
しかし、「逃げなければ生きていけない」ローエングリンが大外枠から強引に行ってしまう。この時点でナイキアディライトはジ・エンド。当然、ペースは速くなる。序盤は11秒台連発、後半はスタミナ決戦という予想通りの展開に。*3


ダ1400m戦を中心に使ってきたため、「折り合いが心配」だったジンクライシス
長距離戦とは思えぬハイペースなら、折り合いを欠く心配はない。いつもの先行策を捨て、今回は中団待機策から4角で先頭集団へ。追うのを極限まで待った蛯名騎手のファインプレー。最後の最後でアドマイヤドンに差されたが、次はもう負けないだろう。これからのダート界を背負う馬、来年のフェブラリーSが楽しみだ。





アドマイヤドンは、僕が指摘していた通り、ズブさを見せて2着止まり。
この馬の最大の敗因は、南部杯武豊を乗せたこと。天才はあの“敗戦”で大本命馬の弱点を掴んでいた。今度は逆にその“弱点”を突かれたというわけだ。


今年になって「連勝が一度もない」など、“能力の衰え”のサインはずっと出ていた。
地力はあっても、反応が鈍いのだ。そんな馬を単勝1.7倍に祭り上げてしまうファンの気持ちが僕にはわからない。この後は「有馬記念に出る」というプランもあるようだが、あの反応の鈍さは、芝のGⅠレースでは致命的だと思う。

*1:サニーブライアンシルクジャスティスの世代

*2:エムアイブランとか

*3:スタミナに難のあったヴォルテクスは、約30秒差の大敗