東京11R ジャパンカップ
◎アーモンドアイ ○シュヴァルグラン ▲キセキ
牝馬三冠ジェンティルドンナは秋華賞から直行したこのレースで凱旋門賞2着馬オルフェーヴルに体当たりして1着をもぎ取った。桜花賞、オークスとブエナビスタの2着に甘んじていた秋華賞馬レッドディザイアも同年直行して牡馬・古馬相手に大健闘の3着。そういえば第1回秋華賞の勝ち馬ファビラスラフインも直行で2着していましたね。オークス、秋華賞の二冠だったミッキークイーンこそ敗れたものの、秋華賞1着からのステップ組の相性が良すぎる。
アーモンドアイはぶっつけで秋華賞制覇後はこのレースに目標を絞って調整。「前走後疲れが出た」と言う話もあったが、ライバルが軒並み回避(ノーザンファームの使い分け)して骨っぽいメンバー不在となったし普通に考えれば最有力。不安材料はその疲れと不調気味のルメールですかね。
相手は昨年Vのシュヴァルグラン。主戦ボウマンが乗れなくなったこと、前走京都大賞典でまさかの4着(同馬が2400m以上のレースで複勝圏を外したのは2016年有馬記念以来)と能力に陰りが見られてきたことは気がかりだが、春の天皇賞で3着→2着→2着と同じレースでは好走が続くタイプ。ジャパンカップは過去3着→1着。今年のメンバーならまだ主役を張れる1頭。
以下、調教激走のキセキが▲。泥んこ不良馬場で追い込んで菊花賞を制した馬が1年経ったら先行してしぶとく粘る馬に生まれ変わっていた。秋の成績は安定しているし距離延長もプラス。アーモンドアイがこけた時のためにBOXで。
サトノダイヤモンドは内枠と京都大賞典の勝利だけで完全復活と持ち上げられすぎ。負かした相手はエリザベス女王杯でようやく4着できるレベルでしょう。スワーヴリチャードは前走ちょっと負けすぎでこの人気では手を出したくないかな。
京都11R マイルチャンピオンシップ
◎モズアスコット ○エアスピネル ▲ペルシアンナイト △アルアイン
ルメール様モズアスコットから。叩き良化型で前走スワンSは余裕残しの馬体でハナ差2着。マイル春秋連覇の準備は整った。前走+10kgだった馬体がさらに増えているのは少し不安だが+2kgならそんなに問題なさそう。そもそも安田記念が連闘で馬体減らしていただけとも言えるし。
相手は昨年の覇者ペルシアンナイトは▲まで。馬体減の休み明けを叩くとなぜか馬体が回復して状態がアップする体質で今回も8kg戻してきた。ただ、ミルコの調子がなかなか上がってこないんだよな。それなら、ダービージョッキー福永が乗るエアスピネルの方が可能性ありそう。先週のリスグラシュー然り、"銀メダルコレクター戴冠"の流れは同馬にはフォロー。
乗れてる川田将雅の△アルアインまで。アエロリットは東京コースでは滅法強いが京都は秋華賞で人気で惨敗。京都があまり合わないと思う。
レース結果
1. … ステルヴィオ W.ビュイック ⑤ 1:33.3 2. ▲ ペルシアンナイト デムーロ ③ アタマ 3. △ アルアイン 川田将雅 ④ 1 1/4
ステルヴィオ:
先週のモレイラに続き、今週はビュイックがG1初勝利。内を突いてペルシアンナイトを競り落とす理想的なレース。2年連続3歳馬が勝利。古馬との斤量差が縮まってから昨年のペルシアンナイトまで3歳は不振だったのにすっかり流れが変わった。そういえば去年はサングレーザー、レーヌミノルが好走してましたね。
それにしても、先週のエリザベス女王杯で「3歳弱いじゃん」となった直後にこれ。カツジも地味に4着に好走しているし。マイルまでは古馬と3歳との能力差は着実に縮まっている。ステルヴィオを物差しにすれば、ダノンプレミアムは無事ならマイル王者になっていたでしょうね。
そしてこの馬もまた父ロードカナロア。
来週は大将格アーモンドアイの出番です。ルメールさんは今度こそ。
ペルシアンナイト:昨年1着で今年2着。このレースがよほど合うんだろう。
アルアイン:久々のマイル戦も先手取れて楽に行けた。スピードあるね。
カツジ:びっくりした。
モズアスコット:全くいい所なし。発汗目立ち道中もチグハグ。馬体増えたのが誤算だったか。
エアスピネル:一瞬夢見たんだけどそこから伸びなかった。年齢的なものかな。
京都11R エリザベス女王杯
◎モズカッチャン 1人気 3着 ○ノームコア ▲レッドジェノヴァ
京都は10Rまで外国人騎手が全勝中。こんなこともあるんやね。京都大賞典でサトノダイヤモンドを追い詰めたレッドジェノヴァから買おうと思ってたけど流れに逆らってはいけない。株式投資はGPIFに逆らってはいけないし、金利・為替は日銀に逆らってはいけない。それと同じ。
本命は昨年Vのモズカッチャン。中間頓挫あって府中牝馬Sを使えなかったのが誤算だけどミルコ様、この時期の京都に強い父ハービンジャー、伝統的に連覇が多いレース、前走の札幌記念は秋の天皇賞2着サングレーザーと僅差3着。ディアドラさえいなければ古馬牝馬の中ではNo.1でしょう。
同じ父ハービンジャーでまだ底を見せていないノームコアが相手本線。初京都+初G1+頓挫明けもG1級4週連続勝利中のルメール様だから人気でも仕方ない。以下、上がり馬レッドジェノヴァまで。リスグラシュー、フロンテアクイーンは血統の割に距離が伸びると案外なタイプ。カンタービレは一線級古馬の中でやっていけるほどの強さはない。それぞれ人気を吸収して飛んでくれれば。