オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

第21回 マイルチャンピオンシップ   晴・良

1. ▲ デュランダル      池添謙一 ① 1:33.0
2. △ ダンスインザムード   ルメール ④ 2
3. … テレグノシス      横山典弘 ⑤ 1 1/4

∴ 的中馬券なし


ラップタイム

上り  4F 46.4 - 3F 34.6
12.1 - 11.2 - 11.6 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 11.4

最内枠からギャラントアローが逃げて、メイショウボーラーが単独2番手。
前半1000mが58秒4、古馬マイルGⅠとしては少し遅いペース。ダンスインザムードファインモーションにとっては願ったり叶ったりの展開。4角でも馬群は一団、こうなってしまうと瞬発力のない馬には辛い。結果的に上位陣は瞬発力に富む、4角で外を通った馬で占められた。マイネルソロモンは僅差の4着・・・・・あぁ、惜しかったなぁ。





デュランダルは、後方から大外をまわって、余裕綽綽の勝ちっぷり。
しかし、この好走は池添謙一のファインプレーなくしては成立しなかった。というのも、すぐ外に入った同じ脚質のテレグノシスがいたから。鞍乗は追い込みの名手、横山典弘。外を塞がれてしまっては、4角で進路がなくなってしまう。デュランダルにとっては、「ノリのマークをどう振りほどくのか」が最大の課題だった。


もう一度、スタートの映像をよく見て欲しい。
ラクティの大出遅れ」ばかりが目立つが、デュランダルも意識的に出遅れている。そして、強引に先行集団につけていったラクティとは対照的に、池添謙一はその位置を上げようとしない。テレグノシスの外に進路をとるまでは。


登り坂の3コーナー、デュランダルはすでにテレグノシスのすぐ外にいる。
窮屈な位置に入ったのはテレグノシスのほうだった。4角では進路を予定通りの大外にとり、あとは馬場のいい芝で追い出すだけ。敵はスムーズな競馬をしてきたダンスインザムードただ1頭。古馬の経験と性別の差、名刀は怪物牝馬をいとも簡単に斬り捨てた。


ノーザンテーストの肌馬にサンデーサイレンスを付けるとGⅠは勝てない」
そんなジンクスが懐かしい。タイキシャトル以来のマイルCS連覇達成。一般的に「ピークが短い」と言われる短距離界にあって、これだけ息の長い活躍ができるのは、母父ノーザンテーストの成せる業なのかもしれない。





2着のダンスインザムードは、信じられないぐらい落ち着いていた。
圧勝した桜花賞を見ても、芝2000mよりはマイル戦のほうが合ってるし、こういうペースになるのは想像できた。しかし、前に馬を置かないと引っ掛かってしまうワガママな気性だけに、僕は「外枠を引いたこと」を危惧していた。


そこで、ルメールの出した答えは「中団からの差し」だった。
外国人騎手の最大の利点は、変な先入観を持っていないこと。それがダンスインザムードの新たな一面を引き出すことになる。あんなにスムーズな競馬をされてはお手上げだ。彼が乗れば、あのコスモバルクも変わるかもしれない。