オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

第74回 東京優駿    晴・良

1. ○ ウオッカ        四位洋文 ③ 2:24.5
2. … アサクサキングス    福永祐一 ⑭ 3
3. … アドマイヤオーラ    岩田康誠 ④ 1 3/4

∴ 的中馬券なし


ラップタイム

上り 4F 46.6 - 3F 34.4
12.6 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 12.1 - 12.7 - 12.6 - 12.2 - 11.4 - 11.4 - 11.6

荒れないはずの東京優駿が荒れた。フサイチホウオー単勝1.6倍は「評価されすぎ」だと薄々感じてたが、まさか連まで外すとは思ってなかった。何故ならダービーだから。1番人気で連対を外したのは10年前のメジロブライト複勝圏を外したとなると18年前のロングシンホニー掲示板を外したとなると19年前のサッカーボーイまで遡らなければならない。それほどの大事件なのだ。


僕らはフサイチホウオーと父ジャングルポケットを重ね合わせすぎたのかもしれない。共同通信杯からのステップも皐月賞の負け方も酷似していた。誰もが「東京巧者」を疑おうとしなかった。ダイレクトキャッチに迫られた程度の馬なのに、だ。輪乗りで口を割ってイレ込んでる様子を見ても、「お父さんにそっくりだな」としか思わなかった。むしろ吉兆だとさえ思った。変に知識があるが故に見えるはずのないものまで見てしまっていた。今思えば、「偶然の悪戯」にしては出来すぎていた。何の予備知識もない彼女は、「女の子だから」という理由だけでウオッカ単勝を買っていた。競馬なんてそんなものかもしれない。歴史が僕らを盲目にする。


■□
その歴史を塗り替えたのが最強牝馬ウオッカである。単調なペースだったとはいえ、上がり33.0秒の末脚は驚異的。一緒に観戦した港湾SP曰く、「ナリタブライアン、ディープインパクトに次ぐ衝撃、トウカイテイオーと時と同等以上」だそうだ。直線だけで3馬身、最後は抑える余裕すらあった。終わってみれば、「1強のレース」だった。その1強がオッズと乖離していた、それだけのこと。




「1強のレースでは、2着に誰も買わない馬が来る」



ラジオN杯     4人気 5着 -0.4秒
きさらぎ賞     3人気 1着 +0.3秒
皐月賞       6人気 7着 -0.5秒
NHKマイル    3人気 11着 -1.1秒

ずっと追いかけてた。前走は最内枠逆マジック、前々走は久々で消極策、4走前は直線で致命的な不利。買える材料は揃ってた。当日も前残り馬場を見て、「アサクサキングスいけるんじゃね?」と冗談で口にしていた。「ホワイトマズル産駒はスタミナあるんだよ」「スマイルトゥモローイングランディーレシャドウゲイトとかマイペースで行けばしぶといよ」とまで口にしていて・・・不覚。


何故手を出さなかったか。ダービーだからだ。荒れない先入観があったからだ。それに、土曜に福永騎手に裏切られまくったのも響いた。そっか、福永騎手は東京芝2400mで逃げさせると上手いんだった。ダイワエルシエーロを忘れていた。ま、買ったとしてもフサイチホウオーから数百円だったろうし、それならそれでショック倍増だから、これでよかったんだとポジティブに受け止めたい。


結局、正解は「ウオッカ単勝」だったんだろうな。