第79回 中山記念 晴・良
1. ◎ バランスオブゲーム 田中勝春 ④ 1:46.5 2. ○ カンパニー 安藤勝己 ② 3/4 3. … アルビレオ 蛯名正義 ⑦ 1 1/4
∴ 的中馬券 馬連 18.2倍×3500円
ラップタイム
上り 4F 47.3 - 3F 35.5
12.6 - 12.2 - 11.9 - 11.3 - 11.2 - 11.8 - 11.9 - 11.7 - 11.9
意表を突いて、ダイワバンディットがハナを切る。バランスオブゲームは3番手待機、逃げると思われていたグレイトジャーニーは、なんとカンパニーよりも後ろから。エアシェイディは中団より少し前目。レースはゆったりと流れ、最初の3ハロンは36.7秒。
しかし、ここから一気に激流に変わる。スローペースに痺れを切らしたエルカミーノ(横山典弘)が仕掛ける。ダイワバンディットも譲らず、熾烈なハナ争いを展開。結果、「ゴールするまでずっと11秒台ラップが続く」というタフなレースのでき上がり。
本当に強い馬だけが残るサバイバルレース、地力で勝るバランスオブゲームが勝ったのは必然だった。ゴール前では少し詰められたものの、手応えにはまだまだ余裕があった。この馬は、休み明けだと本当によく走る。「関西遠征が苦手、詰まったローテーションが苦手」とくれば、合致するGⅠレースはもはや安田記念と有馬記念しかない。*1 まずは春の大目標へ、万全を期すために“休み明け”で臨んで欲しい。
カンパニーは、ラスト33.8秒の末脚で追い込んだものの、前が残る馬場だったこともあってか完敗。これで、ラジオたんぱ賞、京阪杯に続く3つ目の重賞銀メダル。特に不器用なわけじゃないが、自分でレースを作れる馬ではないので、これからも取りこぼしは多そう。にも関わらず、単勝がバカに売れていて、最終的には2番人気。馬券は取ったとはいえ、馬単を押さえていなかったことが悔やまれる。
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1番人気のエアシェイディはいいところなし。ユキノサンロイヤルと同程度の力量ならば、この結果にも納得できよう。そもそも、どうしてあんなに担ぎ上げられていたのかがわからない。hanauさんへのコメントレスでも書いたのだが、この馬はどうも勝負所で置かれてしまうというか、反応が鈍いような気がする。*2 その“一瞬の反応の鈍さ”のせいで、重賞に入ると善戦止まりなんじゃないだろうか。
陣営がしきりに「本格化は秋以降」と言っているが、それはそういう面で物足りなさを感じている証拠だろう。他メンバーとの実力差がはっきりしているレースなら話は別だが、やっぱり、器用さが要求される小回りの中山コースは合わないと思う。