オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

キングカメハメハ 屈腱炎

今年の日本ダービー(G1)を制したキングカメハメハ(牡3、栗東松田国英厩舎)が、20日に競走馬診療所にてエコー検査を行った結果「右前浅屈腱炎」と診断され、長期休養を余儀なくされることとなった。
http://www.netkeiba.com/news/news.html?param[no]=12733

現役最強馬で、おそらくは歴代最強馬。これは日本競馬界の損失だ。
とにかく気性がよく、楽に折り合いがつき、騎手の指示にはすぐ反応、直線では二段ロケットのように加速する、強くて速いレコードハンター。僕はナリタブライアンエルコンドルパサーよりも強かったと思ってる。順調なら、来年の凱旋門賞最有力馬だったのに。


松田国英は、クロフネタニノギムレットの苦い経験*1 を生かしきれなかった。
これがゲームならリセットボタンを押せばいいだけのこと。しかし、現実ではそうは行かない。本当に残念だ。本当にもったいない。同厩舎のダイワエルシエーロも何やらおかしなことになってるし、松田国英さんは秋〜冬の寒い時期の調教方法を見直したほうがいいのではないかと素人目ながらに思ってしまう。やり切れない。




NHKマイルカップ日本ダービーのローテーションの是非

キーワード検索して巡回してみると、これを批判している人が多い。
なるほどたしかにクロフネタニノギムレットキングカメハメハの3頭に共通するものはこれだけだ。やはり若駒には無理があるのかもしれない。


しかし、3頭とも順調に夏を越せたことは紛れもない事実なわけで。*2
実際にクロフネは2つのステップレースを経てジャパンカップダートを勝っているし、キングカメハメハ神戸新聞杯は勝っている。まあ、僕は休養明けでのあの末脚を見せられた瞬間にイヤな予感*3 がしたのだけれども。


今回の件は、調教方法や疲労の蓄積、その他様々な要因が重なり合ってのもの。それこそ、度重なる台風の接近で濡れた坂路で調教せざるを得なかったことや、9月の残暑から10月に急激に寒くなったことなど、一概に「松田国英がすべて悪い」とは言えない気がする。それでも、細心の注意は払ってもらいたかった。特に「ダイワエルシエーロ秋華賞断念」という管理馬の健康状態を見直すチャンスがあっただけに、ね。





そういえば、夏の時点でこんな心配してたんだよなぁ。
あれから故障馬はさらに3頭増えた。マイネルマクロスキョウワスプレンダ、そしてキングカメハメハである。今秋の東京の芝コース、やたらと洋芝を伸ばしてサンデー不適馬場にしているのは、もしかしたらその辺に原因があるのかもしれない。

*1:ともに屈腱炎で引退

*2:タニノギムレットは入厩してから故障した

*3:菊花賞でのダンスインザダークを思い出した