第1回 ヴィクトリアマイル 曇・稍重
1. ◎ ダンスインザムード 北村宏司 ② 1:34.0 2. … エアメサイア 武豊 ③ 1 1/4 3. ▲ ディアデラノビア 岩田康誠 ④ 1 1/2
∴ 的中馬券なし
ラップタイム
上り 4F 46.5 - 3F 34.3
12.6 - 11.2 - 11.6 - 12.1 - 12.2 - 11.4 - 11.3 - 11.6
体調100%とは程遠いマイネサマンサが逃げて、好位からコスモマーベラス、ダンスインザムードという隊列。改装後の東京競馬場は、余程の豪雨でない限り、稍重までしか悪化しない。それは内側にある排水溝から水分が抜けていくから。ゆえに、内側に雨の日限定のグリーンベルトが出現する。ここを通れる馬は、「歩く歩道」を走れるようなもの。最内枠はあまりにも有利すぎた。
ダンスインザムードは、一昨年の桜花賞以来の勝利。無傷の4連勝で桜花賞を制してから、あまりにも長いスランプに陥っていたが、見事に立て直した陣営は立派。天皇賞での2度の好走からもわかるように、東京コースでは"必勝パターン"を持つ同馬。これで安田記念の最有力候補にも浮上した。
(内目のいい枠が引けること、ペースメーカーがそれほど速くない流れで飛ばすことが好走条件)
エアメサイアの2着は、地力と騎手の腕だろう。体重の大幅増は関係なかったようだ。ディアデラノビアの3着も立派。こちらは身体が増えて、身が入ってきた感じ。牝馬同士ならかなりやれる素材だね。上位3頭は全てサンデー産駒、実はこの勝利がサンデー産駒府中マイル初GⅠ制覇である。最大の鬼門を克服した孝行娘たちは、(サンデー産駒が取り残している)安田記念に挑む。孝行息子のダイワメジャーと共に。
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「1200メートルでも好位で競馬ができたくらいだし、最近は本質的なものが強く出てきたのかも」と、ユーイチは距離の壁が敗因にあることを示唆した。
いやいや、どう見てもローテーションの問題でしょ。軽い追い切りしかできず、スタートでも後手を踏んで負けたんだから。能力的には(牡馬も含めて)現役トップクラスなのは変わらない。芝1200mよりもマイルのほうが本質的に合っていると思う。この辺が、「内を走る方が断然有利」というコメントを残しながらも、最善を尽くして2着に持ってきた武豊との差なんだろうな。