オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

第50回 有馬記念    晴・良

1. … ハーツクライ       ルメール ④ 2:31.9
2. ◎ ディープインパクト    武豊   ① 1/2
3. … リンカーン        横山典弘 ⑥ 1 1/4

∴ 的中馬券なし


ラップタイム

上り  4F 47.8 - 3F 35.5
7.0 - 11.4 - 11.7 - 12.1 - 12.9 - 13.0 - 12.2 - 11.8 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.4 - 12.1

大外からオースミハルカが猛ダッシュ。あまりスタートのよくなかったタップダンスシチーは、それを制しての「逃げ」を要求されることとなる。おかげで序盤はハイペース、気性難で鳴らすコスモバルクもこの流れのおかげで上手く折り合う。ゼンノロブロイは中団やや後ろで、ディープインパクトは最後方から自分の競馬に徹していた。想定外だったのは、末脚が最大の武器だったはずのハーツクライ3番手につけたことである。


スタンド前を通過して第2コーナーに入ると、タップダンスシチーは一気にペースを落とす。ジャパンカップのようなハイラップでのサバイバル戦を期待していたのに、あっという間にスローペースになってしまった。慣れない先行策を選んだC.ルメールに、何もかもが向いた。コスモバルクが全盛期のようなレースで先頭に踊り出る。外から余裕綽々にまくってくるディープインパクト。そして、余力十分のハーツクライ





「ディープインパクトが差されることは想像できないが、
 うちの馬(ハーツクライ)が差されることも想像できないんだよ…」


あー、橋口調教師が言っていたことは、こういうことだったのね。ジャパンカップを激走した疲れも見せず、こんなに器用な競馬をされてはお手上げだ。弱い世代の代表ディープインパクトはよく走ってる。同級生相手なら「飛ばな」くても「勝てた」かもしれないが、古馬相手ではそうはいかなかった。もうちょっと馬体重が増えてこないと古馬の壁は厳しいということ。本来なら「挑戦者」の立場だっただけに、役割は十分に果たしたと思う。


にしても、東京優駿宝塚記念ジャパンカップと3度も銀メダルを獲得しながら、GⅠタイトルには縁がなかった同馬が、同じく銀メダル5回*1 と涙を呑みまくっていた騎手を背にして、思い切った脚質転換で、金メダルハンター相手に大金星を挙げるとはね。「競馬に絶対はある」ことを実証し続けてきた馬が、「競馬に絶対はない」ことを日本中に知らしめることになった、なんとも皮肉なクリスマスであった。

クリスマス・イブ

クリスマス・イブ

きっと君は来ない、一人きりのクリスマス・イブ…