第65回 皐月賞 晴・良
1. ○ ディープインパクト 武豊 ① 1:59.2 2. 注 シックスセンス 四位洋文 ⑫ 2 1/2 3. … アドマイヤジャパン 横山典弘 ③ 1
∴ 的中馬券なし
圧倒的な人気馬がいて、その人気馬を周囲が持ち上げれば盛り上げるほど、僕はその人気馬の死角を探そうと躍起になる。周囲の評価に流されるのがイヤだからといって、周囲の評価の逆を突こうとする。それは、「周囲の評価に影響されてる」という意味で、その評価を鵜呑みにする人となんら変わらないこと。それなのに、僕は、僕は……
今回の予想では、「ディープインパクトを負かせる馬を探そう」と必死になった。そして、僕はビッグプラネットの未知の部分に賭けようとした。ヨシトミ先生の確変を信じてみようと思った。そこまではいい。「勝つ馬を探す」のは、予想の基本中の基本なのだから。
ただ、直前の準メインの時点で、僕は気付かねばならなかった。ヨシトミ先生は、やっぱりヨシトミ先生でしかなかったことに。単勝1倍台という不当な支持を受けて、厳しいマークを受けて逃げたニシノシタンは、11.3-11.4-12.1 と直線失速、展開的には差し馬ホイホイ。それをアサクサキニナルで差せなかった!
This is Yoshitomi Magic !
ラップタイム
上り 4F 47.0 - 3F 34.5
12.1 - 11.0 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 12.6 - 12.5 - 11.8 - 11.4 - 11.3
前半1000mは59.6秒の平均ペース、直後に控えるのはダイワキングコン、エイシンヴァイデン、コンゴウリキシオーといった、一瞬のスピードで劣る馬ばかり。引き離そうと思えば、いつでも引き離せるはずだった。4角前で引き離して、サニーブライアン戦法! 勝つにはそれしかないだろ、なんで12.5秒で息抜いて、後続を引きつけてるんだよ、サンデー産駒相手に瞬発力勝負して敵うわけねーだろがぁぁ!!!!
まあ、ヨシトミ先生がどう乗ろうが、あの怪物はどうせ圧勝したんだけどな。スタートで躓いて、2馬身の不利、最初のコーナーでは最後方。外目外目から徐々にポジションを上げていくも、弥生賞の時のような強引さはない。馬なりでもスピードの絶対値が違うのだ。4角でムチが一発、あとは直線で軽く気合をつけられただけ。2馬身半差。強すぎる。死角は消えた。ダービー馬確定。年度代表馬もついでに確定。
2着は鋭い末脚を繰り出した1勝馬のシックスセンス。ディープが外から上がっていった時に、ムキにならずに先に行かせたのが結果的にはよかった。溜めれば切れることはわかっていた。これまでのは展開負け、ようやく力を出しきれた。ストーミーカフェを失った四位騎手が、シックスセンスで一矢を報いた。
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一方で、16番枠からのスタートからにも関わらず、1コーナーではすでに最内に進路をとってたアドマイヤジャパンと横山典弘(上手すぎ!)は、状態は弥生賞以上、4角までロスなく回って、外からまくってくるディープインパクトと再度の真っ向勝負。弥生賞で苦汁を飲まされたサンデー産駒2騎相手に朝日杯FSを勝った横綱相撲で応戦するマイネルレコルト。しかし、怪物との差はさらに広がっただけだった。
世の中には努力だけでは詰められないものが存在する。人はそれを「才能」と呼ぶのだ。
■ Road to 東京優駿
1着 ディープインパクト 57kg 横綱相撲 | ☆☆☆☆☆ 2着 シックスセンス 57kg 直線鋭伸 | − 3着 アドマイヤジャパン 57kg 直線完敗 | − 4着 マイネルレコルト 57kg 直線完敗 | − 5着 アドマイヤフジ 57kg 展開不向 | ☆☆☆
結果論になるが、「弥生賞組が強い、他路線組は弱い」という巷に広がっていた見解に間違いはなかったということ。基本的に弥生賞の着順そのままで、「勝ちに行かなかった」シックスセンスが無欲さで間に飛びこんだだけ。そのシックスセンスにしても、力負けではなく展開負けばかりだった。そう考えると単純な馬券だったのかもしれない。なんか、ダービーの2着馬はこの中にいない気がするなぁ……