中山11R セントライト記念
1. コスモバルク 五十嵐冬樹 ① 2:10.1 2. ホオキパウェーブ 藤田伸二 ② クビ 3. トゥルーリーズン 大西直宏 ⑨ クビ
∴ 購入馬券なし
"地方の雄"コスモバルクが2分10秒1の日本レコードで快勝した。*1
5年前、ホッカイルソーがオールカマーで樹立した2分12秒0のコースレコードを約2秒上回るスーパーレコード。道中、少し行きたがる面を見せながらも、手応え抜群だったホオキパウェーブをクビ差完封。
以下、ラップタイム。
4角先頭で、47.4 - 35.4
12.2 - 11.2 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 12.0
中距離馬としての卓越したセンス、抜群の勝負根性を改めて証明した。
・・・・というのはただのリップサービスでしかなくて。あの気性では2200mが限界だろう。折り合いに苦労しすぎ。おそらく、ベストは2000m。距離適性はサイレンススズカと同じぐらいだと思われる。
では、「天皇賞に出れば勝負になるか」というとそうでもない。*2
まず、現在の中山芝コースは異常な超高速馬場である。推定タイムが1分34秒1だった京成杯AHで、シンガリ負けを喫したミデオンビッドが1分33秒9で走るぐらいの高速馬場。キングカメハメハが出ていれば、おそらく2分9秒台の時計が出たに違いない。この"日本レコード"には、相応の価値がない。
しかも、先行有利の展開に、有力馬が回避した手薄なメンバー構成であった。
コスモバルクが勝たないほうがおかしいのだ。それゆえの単勝1.3倍。しかし、結果は辛勝だった。本番前のパフォーマンスは落第点と言ってよい。
2着は、4角の手応えの割には伸びなかったホオキパウェーブ。
ゆりかもめ賞、青葉賞と高速決着には定評のある馬。いくら休み明けとはいえ、得意の高速馬場で連を外すわけにはいかなかったようだ。父は凱旋門賞馬カーネギー。距離が伸びるのは大歓迎。菊花賞でもそこそこ人気するだろう。しかし、絶好の手応えなのに前を交わせなかったことは覚えておいて損はないと思う。
3着のトゥルーリーズンは外国産馬なので、菊花賞優先出走権はなし。
骨折休養明けのエアシェイディは馬体は悪くなかったが、"時計勝負"では分が悪かった。菊花賞までに完調に戻れば、面白い存在なのだが。*3
3番人気のエスユーグランドは、予想通りに人気を裏切った。*4
過去にハイアーゲーム、ミスティックエイジと接戦してる馬ではあるが、本当に「強い」と感じたのは府中での夏木立賞と駒草賞のみ。逆に唯一連対を外したのが、中山2200mで行われた水仙賞。*5 同じコース、同距離での醜態だっただけに「過剰人気だよなぁ」と思っていたんだ。
次は東京開催で使うだろうから、その時は「買い」でよし。