中山10R 有馬記念 芝2500m
シナリオ1
◎サトノダイヤモンド ○キタサンブラック
菊花賞を1人気で勝った馬のその年の有馬記念の成績は【3200】と連対率100%。勝ったのはゴールドシップ、オルフェーヴル、ナリタブライアンで、2着に負けたのはディープインパクトとビワハヤヒデ、それぞれ負けた相手はハーツクライ、トウカイテイオー。サトノダイヤモンドの連対は堅いか。
一方、ジャパンカップを1人気で勝った馬のその年の有馬記念成績は【4000】と全勝。該当馬はシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ゼンノロブロイ、ディープインパクト。キタサンブラックは1枠1番で4戦全勝、中山では"セン"トライト記念と"スプリング"Sと重賞2勝、流行語センテンススプリングも後押し。
有馬記念は伝統的に菊花賞馬が強いレースでもあり、3歳馬のレベルがどうとかは一旦置いておいて、普通に考えれば新旧菊花賞馬対決濃厚。
但し、キタサンブラックは前走ジャパンカップがメイチの仕上げで今回はそれを「キープしている」という状態面もあり、皆が嫌っていた東京コースの前走こそが狙い目だった。得意の中山ではみんな買ってしまうから人気がオーバーシュートしてしまう。乱ペースになってもまず崩れない安心感はあるものの頭鉄板とまでは言えない。
となれば、同僚サトノノブレスのアシストも期待できるサトノダイヤモンドの方が有利ではないか。「ディープインパクト産駒は菊花賞を勝てない」「里見オーナーはG1を勝てない」の二つのジンクスを壊した超エリート。東京都知事小池百合子カラーの緑の帽子に緑の勝負服、馬主の里見さんは2週連続G1制覇中、ドナルドトランプ連想で額の"ダイヤ"と流れはある。
シナリオ1は超鉄板のワイドとダイヤ頭の馬単で。
シナリオ2
しかし、今年はBrexitにトランプ当選と予想外なことが起こる年でもあった。上記のような決着にならない=消耗戦の削りあいになった時。
キタサンブラックはスタミナの塊なので宝塚記念のような消耗戦でも複勝圏に残れる地力はあるが、気性の良さとセンスが最大の武器でエアスピネルを強化してスタイリッシュにした感じのエリートサトノダイヤモンドには野武士のような削り合いは合わない。
◎サウンズオブアース ○キタサンブラック ▲マリアライト
浮上するのはサウンズオブアースとマリアライト。真田丸=六文銭、赤い鎧→3枠6番赤い帽子と世相もズバリ。好走条件が狭すぎて勝ち切れない馬だが、冬場の消耗戦、非根幹距離、叩き3走目と今回はチャンス。
マリアライトは上がりがかかればかかるほど良い馬。枠番抽選でみんなの視界から外れた感があるのも良い。引退レースの牝馬のジンクスもジェンティルドンナが破壊済み。ダービーで勝ってくださいと言わんばかりの1枠1番大チャンスでポカした蛯名騎手が最後に大外枠で笑う結末があっても面白い。
シナリオ2の買い目は馬連傾斜ボックスで。
シナリオ3
真の意味で「予想外」なことが起こるとすれば、マルターズアポジーの逃げ切りなんだろうな。キタサンブラックが後続を抑え続けていたら気付いたらセーフティリードになっていた的な。「逃げるは恥だが役に立つ」からの世相馬券。シナリオ3には単勝500円。当たれば3万円。