札幌9R 札幌記念
1. ファインモーション 武豊 ① 2:00.4 2. バランスオブゲーム 田中勝春 ② 1/2 3. ローエングリン 横山典弘 ③ 2
∴ 的中馬券なし
「ファインモーション、北の大地で復活V!」
おそらく、明日のスポーツ各紙はそういう見出しで取り上げるだろうが、ちょっと待って欲しい。その判断は少し早急ではないだろうか。
ファインモーションに騎乗した武豊は、最後方から追走した。
直線の短い札幌で、である。
あの位置取りは普通の馬には絶望的。そこから差したんだから能力は衰えてない。
しかし、彼女は今回も行きたがる素振りを見せなかった。
気性の勝ったデインヒル産駒が、落ちつき払って追い込んでくる。これが曲者。明らかにこの馬本来の競馬ではない。どう贔屓目に見ても「復活」には見えないのだ。ただの「試行錯誤」でしかないように思う。*1
このレースは、勝ち馬の評価が本当に難しい。
「輸送なし」「良馬場」ならば好走する馬なのは周知の事実だが、僕はそれでも本命を打つまでの信頼性はないと思う。*2
とりあえず、現時点での結論。
輸送競馬ならば無条件消し! 滞在競馬でも半信半疑!
バランスオブゲームは、道中2番手から直線で先頭へ。
自分の競馬はできていた。完全な"勝ちパターン"である。あれで差されたのは運がなかっただけ。決して悲観する内容ではない。
僕はこの馬を馬単の頭にしていたので、馬券はハズレ。
しかし、この決断に悔いはない。
というのも、バランスオブゲームという馬は「勝つ」か「負ける」かの馬で、特にGⅡではその傾向が顕著だからである。2着に敗れたのは、昨年の中山記念*3 と距離不適だった日経賞*4 のみ。強豪の揃った毎日王冠でもセントライト記念でも「快勝」しているだけに、馬単の頭として狙うのは悪くない選択だったと思う。
次は毎日王冠あたりかな。もちろん、頭で狙いたい。
ローエングリンがだらしなさっぷりは、もともと予想の範疇にあったこと。
これは「すでにピークを過ぎた」ことを立証している。
直後に付けたバランスオブゲームに終始マークされていたと言っても、決して厳しいペースではなかった。昨年の中山記念やマイラーズCの出来にあれば、楽に逃げ切っていたはずである。
それがあの失速ぶり。まさにガス欠を起したオンボロ車。
もう層の薄いGⅡかGⅢでしか買えない。それも「2着固定」か「ワイドの相手」でだ。費用対効果を考えると、二度と買う必要のない馬かもしれない。