オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

東京11R  オークス  芝2400m

エイシンテンダー   5人気 4着
シーザリオ
アドマイヤメガミ


桜花賞前から「オークス向き」と呼ばれる馬がいる。それは血統的背景から長距離に適性がある馬だったり、気性がよくて折り合いに難のない馬だったりする。しかし、そういう馬たちは元々潜在能力が高いので、とりあえず出走した桜花賞でも好走してしまうことが多いのだ。その結果を見て、競馬親父は口を揃えて言うのである。


「あぁ、オークスは決まりだ!」ってね。


ダンスインザムード   桜 1人気1着 1.33.6  樫 1人気4着(+14kg)
アドマイヤグルーヴ   桜 1人気3着 1.34.2  樫 1人気7着(+12kg)
トゥザヴィクトリー   桜 5人気3着 1.35.9  樫 1人気2着( -6kg)
メジロドーベル     桜 2人気2着 1.37.6■ 樫 2人気1着( -2kg)

しかし、歴史を紐といてみると、案外そうでもない。ここに挙げたのは蒼々たるメンバーばかりだが、期待されてるほどの結果は出ていない。ただ、上の2頭については解釈がわかれるところで、馬体重の増減から「調整ミス」だと結論つけることもできるし、桜花賞の走破タイムから「マイラーじゃん」と結論づけることも可。


さて、「オークス向き」との前評判を覆して桜花賞で激走したシーザリオだが、その走破タイムは1分33秒5だった。同厩舎にディアデラノビアがいることだし、さすがに勝負を舐めての調整ミスはないと思うが、もしかしたら瞬発力に富んだマイラーなのかもしれない。「オークス向き」というのは、単なる噂話なのかもしれない。


オークスの好走に必要なものは、あくまでも「瞬発力」であって、血統的背景による距離適性ではない。それは、まったく条件の違うはずの桜花賞を勝った馬が、オークスでも好成績を収めていることからもわかる。オークスなんて実質2000mのレースでしかない。マイラーでも克服可能なのだ。昨年の結果なんて、まさにそれだし。


もし、シーザリオが超マイラーだったとしても、距離を克服することはできるだろう。でも、それは他の馬だって同じだ。どの馬にだって等しくチャンスはあるはず。にも関わらず、前日発売の単勝オッズが1.5倍という圧倒的な支持っぷり。「オークス向き」という言葉を鵜呑みにされて、ここまで過剰人気してしまうと手を出しづらいのが本音。



みなさんは、3年前のスマイルトゥモローを覚えているだろうか。2歳〜3歳初期に、芝1200m〜芝1600mで活躍していた牝馬だ。彼女はスピードの勝ったタイプだったが、賞金的に桜花賞出走は困難だったため、目標をオークスに定めていた。そして、初めて使った芝1800mのフラワーカップ、3コーナー先頭という強引な競馬で重賞を勝ってしまった。方針変更、陣営は桜花賞出走を決める。


芝1200mの速い流れに対応できて、芝1800mのペースでは我慢できずに先頭に立ってしまう。先行力があって力強い。「ハイペースの桜花賞はベストの舞台だ」ということで、本番でも穴人気になった。しかし、結果は6着敗退。速い流れについていくことができなかった。そんな馬が快勝したのが、オークスというレースだった。


エイシンテンダー。芝1200mでペニーホイッスルを斬り捨てた菜の花Sは圧巻だった。芝1200mの流れに対応できて、芝1600mのチューリップ賞では先行抜け出しの横綱相撲ができる馬。桜花賞でも穴人気になった。しかし、スタートで後手を踏み、速いペースについていけずに6着敗退。こういう馬が最も実力を発揮できるのは…

歴史は何度も繰り返す。シーザリオエイシンテンダーの出し抜けを食らう。福永祐一オークスを勝てない。それが僕の予想だ。もし、シーザリオが圧勝するようなら、2着は無欲のアドマイヤメガミじゃないかな。皐月賞の「注 シックスセンス」の反省として、この馬券を押さえておいてもいいような気もするな。


買い目は、勝負の馬単・安心の馬連・もしものための縦目捕獲。

馬単 11→4  2500円
馬連 4−11  3500円 / [縦目捕獲] 4-6  1000円



■ 参考レース
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050503/p2
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050426/p1
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050411/p1