オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

第131回 天皇賞   小雨・良

1. … スズカマンボ     安藤勝己 ⑬ 3:16.5
2. … ビッグゴールド    和田竜二 ⑭ 1 1/2
3. … アイポッパー     藤田伸二 ④ ハナ

∴ 的中馬券なし (意味がわかんない)



小雨が降り始めたのは、午後の第8レースから。そのあやめ賞(3歳 500万下)では芝1200mを1分07秒7、第10レースの烏丸S(古馬 1600万下)では芝2400mで2分23秒4という怪時計が出ている。メイン前に雨足が強くなったが良馬場発表のままだったし、「サンデー系による高速決着」という読みは間違っていなかったと思う。




天皇賞 勝ちタイム Best 5

97年  3.14.4  マヤノトップガン    GⅠ 3勝
99年  3.15.3  スペシャルウィーク   GⅠ 1勝
01年  3.16.2  テイエムオペラオー   GⅠ 6勝
05年  3.16.5  スズカマンボ      GⅢ 1勝のみ

ほら、春の天皇賞史上、4番目に速い決着らしいですよ、奥さん!



ラップタイム

上り  4F 47.0 - 3F 34.9
13.3 - 12.1 - 12.3 - 12.6 - 12.5 - 12.6 - 11.7 - 12.9 - 12.5 - 12.3 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 11.6 - 11.4 - 11.9

ビッグゴールドの単騎逃げ、最内から2番手にザッツザプレンティシルクフェイマスは絶好の3番手をキープ。サンライズペガサスアドマイヤグルーヴスズカマンボは中団待機、リンカーンヒシミラクルハーツクライは後方待機。


1周目の第4コーナーで、ヒシミラクルが引っ掛かって先行集団に殴り込み。スタンド大歓声。それに驚いてか、シルクフェイマスまで引っ掛かる。スタンド前を11秒7で大暴走。ゴール板を1周間違ったのか、四位洋文。(そんなわけがない)


その後、しばらくは淡々と進んだが、一度は馬群に飲まれたはずのビッグゴールドが2周目の第4コーナー前で再度仕掛ける。シルクフェイマスはジ・エンド。あとは粘るビッグゴールドと後続集団の鬼ごっこ。強引なペースに掻き乱されたせいか、サンデー産駒たちは得意の末脚がキレない。結局、最内から伸びたスズカマンボ以外は、そのまま完封されてしまった。よし、大阪ハンブルクCと同じ回顧文で締めよう。






ビッグゴールドに逃げ切られているようでは情けない。(お前ら、弱すぎ)



レース回顧としては「お前ら、弱すぎ」の一言で全て終わってしまうのだが、それは置いといて、このビッグゴールドのレースっぷり、どこか懐かしく感じなかっただろうか。


そう、3年前の有馬記念である。スタンド前の大歓声で引っ掛かった1番人気のファインモーションが、3番手から暴走して、逃げていた13番人気のタップダンスシチーを交わしてしまう。しばらくは淡々と進ませて、4角前でタップが再び仕掛けて、負けを知らない可憐な乙女はジ・エンド。前は潰れて、後ろは伸びない。ザ・サバイバル!


こういうレースができるのは、馬の能力とスタミナに絶対の自信がある場合だけ。和田竜二ビッグゴールドをそこまで信頼していたということか。有り得ない。どうしてあの強引な騎乗スタイルで連対できたのかが説明できない。




ビッグゴールドの年代別成績

2歳   5戦 [1103]
3歳  11戦 [1415]  きさらぎ賞 3着、シンザン記念 2着
4歳  15戦 [2229]  新潟大賞典 2着、大阪杯 3着、中山金杯 1着
5歳   9戦 [0009]
6歳   5戦 [0005]
7歳   3戦 [2100]  天皇賞 2着  ハァ?



さて、スズカマンボについても少し触れておこうか。ビッグゴールドは完全にノーマークだったが、スズカマンボは戦前からかなり注目していたのだ。有馬記念レース回顧のコメント欄を見れば、僕の本気度がわかるだろう。


昨年の京都新聞杯で、勝ちに行ってハーツクライの2着したのを見て、完全に惚れた。最後に差されたのは展開のアヤ。一番強い競馬をしたのは、この馬だった。関西ではとにかく走る。そして、京都では異常に走る。苦手の関東遠征だった日本ダービーで5着した時、「菊花賞はこの馬で決まり」だと思った。結局、アンカツの騎乗ミスで載冠ならなかったが、それなら「春の天皇賞のダークホースになる」と思っていた。


だから、スズカマンボの動向はちゃんとチェックしてたんだ。でも、京都記念には出てこない。阪神大賞典日経賞産経大阪杯とも登録なし。ようやく出てきたと思ったら、オープン特別のハンデ戦。しかも、格下メンバー相手に取りこぼし。しかも、上がり目の望めないマイナス体重。昨秋は、朝日CCから菊花賞まで間隔を空けたぐらい疲れが抜けにくい体質なのに、マイナス体重でハンデ戦を一度使ってから中2週で本番?


……無理だ、僕にはとても買えない。かつて知将野村克也監督は「負けに不思議な負けはなし」と言ってたが、今回のを「不思議な負け」と呼ばずして何と呼べるのか。事前に結果を教えられてたとしても、この馬券は買えない。負けてもちっとも悔しくない。


いや、新潟メインで追いかけていたナイトフライヤーが2着したことは大いに悔しいがww

スズカマンボ 関西圏での成績

03年  萩S      京都 芝1800  3人気 1着  490kg (+8)
04年  若葉S     阪神 芝2000  3人気 2着  478kg (−8)
04年  京都新聞杯   京都 芝2200  3人気 2着  476kg (+2)
04年  朝日CC    阪神 芝2000  1人気 1着  476kg (−2)
04年  菊花賞     京都 芝3000  5人気 6着  486kg (+10)
04年  鳴尾記念    阪神 芝2000  1人気 2着  486kg (±0)
05年  大阪HC    阪神 芝2500  3人気 3着  482kg (−4)

よくよく調べてみると、昨年の休み明けの若葉Sではマイナス体重で出てきて、皐月賞でさらに体重を減らして惨敗。しかし、京都新聞杯日本ダービーという超過酷なローテーションを辿りながら、馬体重を徐々に増やして好走している。もしかしたら、この時期だけ体質が強くなる馬なのかもしれない。そんなの気付くか、ボケ。(;´Д⊂)