阪神11R チューリップ賞 芝1600m
◎コスモフォーチュン 8人気 15着
○オリエントチャーム
▲ディアデラノビア
注エイシンテンダー
まず、チューリップ賞というレースの性質についてだが、桜花賞本番との結びつきはそれほど強くなかったりする。過去10年で、チューリップ賞、桜花賞ともに勝ったのは、ベガ、テイエムオーシャンの2頭だけ。むしろ、ここで敗退して本番で巻き返したケースのほうが多い。*1 ここで好走したからと言って、本番での好走が約束されるわけではない。だからこそ、「トライアル好走馬」なんていうキーワードが出てくるのである。
「トライアル好走馬」・・・それはトライアル戦では結果を残すのに、GⅠレースになるとワンパンチ足りない馬のこと。過去10年の結果に目をやると、オレンジピール、ダンツシリウス、エイシンルーデンス、オースミコスモ、ヘルスウォール、オースミハルカなど、層々たる顔ぶれが並ぶ。そして、僕はこういう馬を探し当てるのが地味に上手い。
チューリップ賞を当てるためのポイントは、“トライアル好走馬を見抜くこと”である。
展開的には、小倉2歳S 3着以来のコスモフォーチュンが逃げて、2番手からアスピリンスノー、ダンツクインビーといったあたりが追走する。有力馬に後方待機組が多いこともあって、比較的スローで流れるのではないか。一方、阪神の芝は開幕週の状態を保っている。となれば、実力の割に人気がない先行馬に白羽の矢が立つ。
今年の“トライアル好走馬”は、コスモフォーチュンだと思う。*2 小倉で4戦走って以来のレースになるが、父がマイネルラヴだし、オークスは頭にないだろう。何としてでも桜花賞に出たい。しかし、賞金はいまだに400万円、背水の陣。
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人気のオリエントチャーム、ディアデラノビアの賞金800万円組も、ここで好走しなければ桜花賞出走が抽選頼みになることから、それなりに仕上げてきてるだろう。
僕はオリエントチャームのほうを上にとりたい。キャリア1戦で臨んだ紅梅Sではエリモファイナルに出し抜けを食らったが、次のこぶし賞は0.6秒差で圧勝。1分34秒8の走破タイムも優秀で、ディアデラノビアの勝った白梅賞より1.7秒も早い。出遅れ癖さえ出なければ、まず連を外すことはなさそうだ。
ディアデラノビアは、新馬戦、白梅賞と超スローの上がり勝負を制して無傷の2連勝。前走で負かしたエアメサイア、レッドバトラーが次走を勝ちあがったことからも、能力はすでに重賞レベルにあると見て間違いない。ただ、420kg前後という貧弱な身体がクセモノ。本当に阪神の坂を克服できるのだろうか。スローペースが予想されるとはいえ、重賞レースで1番人気を背負ってのプレッシャーに耐えられるのかどうか。鞍乗は不振のアンカツ、そして、阪神マイルの不利な外枠。人気のわりには美味しくないかも。
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ハギノコマチも背水の陣の400万円組だが、展開的に向かないと思うのでパス。2戦2勝のエイシンテンダーは、賞金が足りていることから脚を測ってくるだろう。プリモディーネと同じ結果になりそう。エリモファイナルは外枠の時点で切り、阪神コースも合わない。アドマイヤメガミは、どうせ出遅れるんだろう。
馬券は、本命からのワイドのみで。明日の弥生賞のオッズは期待できないからなぁ。
ワイド 9-10,13 計2点 1500円ずつ (確定版)