オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

2回中山1日目 / 1回阪神1日目

■ 凍結防止剤+雨 の影響
以前、凍結防止剤について書いたことがあったが、今回は「凍結防止剤散布直後に雨が降った」という特殊なケース。凍結防止剤を撒くと「本当に微々たる影響だが、時計が少し速くなる」と結論付けた。また、雨が降るとダートは脚抜きのよい馬場に変わり、時計はかなり速くなる。しかし、「凍結防止剤」+「道悪馬場」の両条件が揃ったからといって、「相乗効果で時計が速くなる」とは一概に言えないのである。


凍結防止剤の主成分は、塩化ナトリウム・無水硫酸マグネシウム・硫酸ナトリウムの混合物である。塩化ナトリウムの役割は、水に溶けることで凝固点降下を引き起こすこと。一方で、無水硫酸マグネシウム・硫酸ナトリウムは、水和物を作ることで「乾燥剤」として働いている。無水硫酸マグネシウムは 6or7水和物を作り、硫酸ナトリウムは 10水和物を作る。余分な水分を吸収することで、凍結を防止するのである。


しかし、雨によって大量の水分が加えられると、両物質は水溶液としてダート中に溶けてしまう。その結果、ドロドロとした馬場になり、脚抜きのよい馬場とは対極の粘りつく馬場に変質させる。また、雨が止んで馬場の乾燥が進んだとしても、両物質は「水和物」として水分を含んだままなので、「乾燥」とは逆方向に作用する。しかも、硫酸ナトリウムには風解性(水和物の水分を自然放出していく現象)がある。


中山メインは見るだけに徹したい。いくらなんでも、不確定要素が多すぎる。