東京11R フェブラリーS ダ1600m
◎アドマイヤドン 2人気 5着
○メイショウボーラー
注タイムパラドックス
「アドマイヤドンのピークはもう過ぎた」「新王者はメイショウボーラー」という謳い文句はまだしも、「どれが勝ってもおかしくない大混戦」ってのは少し言いすぎなんじゃないかと思う。「大混戦」であることを否定するつもりはないが、どう頑張ってみても、アドマイヤドン、メイショウボーラー、タイムパラドックスの3頭以外が“勝つ”シーンを想像することができなかった。(実力的にも、展開的にも)
GⅠを勝つためには、ある程度の“格”は必要なのだ。ここ一週間で僕が目移りしかけたピットファイター、サイレンスボーイ、パーソナルラッシュ、ユートピア、ヒシアトラス、カフェオリンポスらには、その風格を感じなかった。たしかに面白い存在だとは思うが、勝ち切るほどの実力はない。彼らでは役者不足なのだ。
今年のダート戦線は、決して、ハイレベルで大混戦になったわけではない。昨年春から見られたアドマイヤドンの衰退、ウインデュエルやスパイキュールの故障離脱、思ったよりも成長しなかった現4歳世代の誤算が招いた、消極的な意味での大混戦でしかない。だとすれば、能力上位のアドマイヤドン、勢いのメイショウボーラー、安定感随一のタイムパラドックスの「三つ巴」という評価が一番妥当なのではないだろうか。
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週末の一雨で先行馬が有利な馬場状態になったため、ユートピアあたりがメイショウボーラーに絡んでペースが速くなるかもしれない。しかし、両馬とも「何が何でも逃げたい」わけではない。乗れている横山典弘騎手も、“勝つ”ためにはメイショウボーラーの直後に控えたほうが得策だということは、十分わかっているはず。
スタート直後の芝コースを存分に生かせる外枠をゲッツしたメイショウボーラー、おそらく平均ペースでの単騎逃げに持ち込める。ダート戦を使うことで馬体も充実してきたし、皐月賞 3着馬だけに距離に不安もない。特に弱点らしい弱点は見当たらない。でも、ここ一番で勝負弱いタイキシャトル産駒を単勝1倍台の一番人気に祭り上げちゃうのは、ちょっと賛同できないかな。僕の中ではゴール前で差されて2着という、ストーンステッパーのイメージとかぶるんだけれども。
メイショウボーラーを負かせるとなれば、GⅠ7勝のアドマイヤドンしかいないだろう。「ピークが過ぎた」と言われすぎて、いい感じで人気がなくなってるのも Good! 僕も昨年から「ピークを過ぎた」と言い続けてきたが、それは「単勝1倍台の支持に見合うほどの実力はなくなった」というだけであって、単勝4.0倍なら十分に美味しい馬だと思う。買い目は、アドマイヤドンからの馬単一点で。
馬単 3→14 5000円
■ 参考レース
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050131/p1
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050125/p2
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20050113/p1
http://d.hatena.ne.jp/tubame0604/20041129/p1