第24回 ジャパンカップ 晴・良
1. ▲ ゼンノロブロイ ペリエ ① 2:24.2 2. … コスモバルク ルメール ② 3 3. △ デルタブルース 安藤勝己 ⑦ クビ
∴ 的中馬券なし
瞬発力の違いでゼンノロブロイが圧勝、差し返したコスモバルクが2着死守。
どうしようもないぐらい低レベルなレース。秋を迎えてゼンノロブロイが本格化したというより、キングカメハメハの抜けた空き巣で我が物顔をしているだけという印象。この程度の勝ち方で2億5千万円も貰え、スペシャルウィーク、テイエムオペラオーに続く“トリプルクラウン”挑戦と騒がれる。これでいいのか、日本の競馬界!
ラップタイム
上り 47.7 - 35.0
12.8 - 11.2 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.3 - 12.8 - 12.7 - 11.7 - 11.4 - 11.9
藤沢和雄厩舎には、岡部幸雄&マグナーテンという見事なペースメーカーがいた。
スローでもなく、速くもなく。ローエングリンがいないなら、同厩舎の馬にその役目を任せればよい。コマの豊富な調教師だからこそできる芸当だ。結果、ゼンノロブロイの大好きな3Fの瞬発力勝負へ。ついた着差は3馬身。ふ〜ん。
シンボリクリスエスがまだ現役ならば、ゼンノロブロイの5馬身前方にいたと思う。
僕のゼンノロブロイへの評価は、リンカーン・ネオユニヴァース*1 と同等レベル。宝塚記念を思い出して欲しい。タップダンスシチーが作り出す本物のハイペースになれば、リンカーンもゼンノロブロイも3着争いがやっとなのだ。しかし、天皇賞、ジャパンカップの結果を見て、有馬記念では圧倒的な一番人気に推されるだろう。
中山の年末グランプリは、僕の大好きなオッズ異常が発生してくれそうだ。
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さて、「強い」と言われる3歳馬も、僕はそこまで評価していない。
本当に強いのは、ダンスインザムードとキングカメハメハだけ。他はどんぐりの背比べでしかない。たしかにコスモバルクのタフさと勝負根性には驚かされたが、これからも控える競馬をしていくなら、ゼンノロブロイには一生勝てないだろう。*2
菊花賞から -14kgで出走したデルタブルースは、返し馬の時から元気がなかった。
持ち前の先行力も影を潜め、道中もついていくのがやっと。それでいて、最後は3着にきているのだから大したものだ。まあ、有馬記念に出るなら「切り」の方向で。
ハイアーゲームは出遅れてレースにならなかった。
左回りとか右回りとかではなく、今秋は体調面がずっと芳しくない。日本ダービーの超高速決着の疲れが抜けきってないように思う。しばらくは休養させてほしい。*3
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というわけで、有馬記念の主役は3歳〜4歳の上の世代ということになる。
シルクフェイマス、ヒシミラクル、タップダンスシチー。実力だけなら、この3頭がズバ抜けている。それでいて、穴人気に止まりそうな雰囲気もよい。
久々にグランプリが面白くなりそうである。「オッズ的に」だけどね。