オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

京都11R  第65回菊花賞  芝3000m

ケイアイガード   7人気 16着
ハイアーゲーム
ハーツクライ
スズカマンボ、カンパニー、ブラックコンドル


迷いに迷って、本命はケイアイガードで(w
過去のレース回顧を読み直し、その都度、馬柱に減点材料を書きこんでいったところ、この馬が一番減点材料が少なかった。不安要素が「長距離適性」だけなのである。その不安も父デヒアという血統面からくるものでしかなく、これまでのレースを見ている限り、気性もよく、折り合いに難のあるタイプでもない。父ニホンピロウイナーメガスターダムでも生き残れたのである。血統だけで決めつけるのはよくない。


前走でハーツクライを抑えたのに、前日オッズでは単勝 7番人気。
さすがにもっと評価されて然るべきだと思う。但し、「減点材料が少ない」というだけで「激しく薦められる」というわけではないので、その辺は理解して欲しい。





今年の菊花賞に出走してくるサンデー軍団は欠点だらけであることは、先日書いた通り。中間も芝刈りしてないことから、サンデー死滅馬場のまま。「他に強い馬が見つからないから」といって信頼できない人気馬に走るのは危険な兆候。そんな馬は買ってはいけない。しかし、他に取り上げたいような穴馬がいないのだ。「買えない」とわかってても「来てもおかしくない」状況がそこにある。まさに究極のジレンマだ。


順位付け

ハイアーゲームハーツクライスズカマンボ

血統と絶対能力を重視すれば、このような配列になるだろう。
先週までは、萩Sのレコード走、京都新聞杯の激走を見て、「生粋の京都巧者」という意味でスズカマンボを本命に据えるつもりだったのだが、絶対能力で見ればハイアーゲームのほうが1枚上。スタミナ消耗戦になった時、母父 Law Society の持久力がモノを言う。もちろん、スズカマンボの母父 King Mambo もミスプロ系の中ではスタミナ豊富な血なのだが、どちらかと言えば、Law Society に分がある。


ハーツクライの場合、前述したように「人気」が「実力」よりも先行している。こういう馬は非常に買いづらい。ダンスインザダークで味をしめた武豊菊花賞追い込み癖*1 もあるだけになおさら買いづらい。そして、それ以上に厄介なのが、まだ僕に「強い」と感じさせたレースがしたことがないことである。*2 神戸新聞杯でも前半で死んだフリをしていただけ。実際にケイアイガードすら捕まえられてない。


というわけで、昨日までは完全に「消す」つもりだったのだが・・・・
野芝ボーボーの芝状態にも関わらず、それなりの時計が出ていること。サンデー産駒の瞬発力もそれなりに発揮されてること。芝コースは外が伸びていること。本命クラッシャー吉岡美穂が避けてくれたこと。以上より、▲に指名した。まあ、「京都新聞杯*3 を制したダービー2着の追い込み馬」というのは、イメージ的にシルクジャスティスとかぶるので、来ない気がするのだけれども。




「長距離砲」と騒がれる2頭の評価について

オペラシチーは、マスコミが煽るほど長距離適性はないと思う。というのも、未だに芝2000mでしか競馬をしてないし、玄海特別でトリリオンカットにクビ差に迫られる程度の馬。前走の朝日CCでは、使っている強みがありながら、ブラックコンドルに負けている。父オペラハウスはたしかに長距離馬を多く出すが、母父ブレイヴェストローマンはダートの短距離血統。*4 単なるジリ脚の中距離馬だろう。


ホオキパウェーブもマスコミが煽るほど長距離適性はない。これは青葉賞の時も書いたのだが、カーネギーの子と聞いて真っ先に思いつくのがカーネギーダイアン。たしかに相手の弱い青葉賞は勝ったが、この馬のベストパフォーマンスはマイルの黄菊賞だった。2400mまでなら何とか持っても、ハイペースの3000mでは厳しいと言わざるを得ない。母父がミスプロならなおさら。前走でもうひと伸びがなかったのは休み明けだったからではなくて、スタミナの限界だったからではないだろうか。





大穴を狙うなら、赤木高太郎ブラックコンドルが面白い。
前走は共同通信杯以来、7ヶ月ぶりのレース。メジロマントルの2番手から競馬して、34秒2で上がり、古馬相手に5着と健闘した。*5 長期休養明けで勝ったスズカマンボと0.2秒差なら悪くない。スローペースのよーい、ドン!でキレ味の差が出ただけ。ひと叩きすれば、ほとんど差はないだろう。


父は凱旋門賞で逃げて2着に健闘したエルコンドルパサー
父父が King Mambo で、母父はサンデーサイレンス。奇しくもスズカマンボの配合を逆にしただけである。距離はギリギリ大丈夫だと思う。


松田国英の無念を乗せて、いま、コンドルが飛んで行く。





もう1頭、面白い馬がいる。カンパニーだ。休養明けで長距離戦を使うのは非常識。たしかにそう思う。鉄砲で菊花賞を好走したのは、サクラスターオーファストタテヤマぐらい。ラジオたんぱ賞は内容十分だったとはいえ、神戸新聞杯に使わなかったのではなく、使えなかったという経緯がある以上、強気になる場面ではない。


ただ、さっきから僕の中の危険発信信号が騒ぐのだ。
ミラクルアドマイヤ*6 は危険だ。長距離戦でも走ってしまうぞ。気をつけろ。長井秀和よりも気をつけろ。どんぐりの背比べのメンバーだけに無視できない。





馬券は、本命から馬連、三連複で手広く流してみたい。

馬連 8-2,4,10,14,16  計5点 400円ずつ
三連複 軸1頭(8)流し−2,4,10,14,16  計10点 300円ずつ

*1:先行抜け出し型のダンツフレームでもやりやがった!

*2:橋口調教師は何やら吹いてるが・・・・モノポライザーの前例もあるからねw

*3:当時の京都4歳特別

*4:主な産駒はフジノマッケンオー

*5:逃げたメジロマントルが3着に粘ったレースではあるが

*6:トニービン×バレークイーン (父サンデーの兄ボーンキングでさえ長距離馬)