阪神11R 朝日杯フューチュリティS
◎ペールエール 4人気 16着 ○サリオス ▲レッドベルジュール △タイセイビジョン
阪神ジュベナイルフィリーズのリアアメリアががっかりな結果だったのでサリオスを過剰に信頼するのは少し怖い。サウジアラビアロイヤルCをレコード楽勝しているし能力あるのは間違いないが。本命はベールエール。好枠ダイワメジャー産駒先行馬のおかわり激走に期待。以下、重賞勝利実績のある3頭を。
武豊騎手はここで勝てばずっと鬼門だった朝日杯制覇ですね。引退するまでにG1全レース制覇して欲しい。
レース結果
1. ○ ⑹ サリオス R.ムーア ① 1:33.0 2. △ ⑻ タイセイビジョン 武 豊 ② 2 1/2 3. … ⑼ グランレイ 池添 謙一 ⑭ 1 1/4
先行馬を見ながら好位抜け出しサリオスが横綱相撲で快勝。先週のレシステンシアの時計には0.3秒届かなかったが、ダノンプレミアムのレースレコードは更新。530kgを越える大きな馬体、成長力に定評のある父ハーツクライ、夢が広がるね。東スポ杯レコード圧勝コントレイルとの対決も楽しみ。
2着タイセイビジョンは自分の力は出し切っている。乗り方も悪くない。運がない。武豊さんはこれが朝日杯6度目の銀メダル。どうしてもこのレースは勝てないね。
香港国際競争
香港カップ
世界最高レベルのスプリントはさすがに手も足も出なかったが、残り3レースは日本馬が勝利(グローリーヴェイズ、アドマイヤマーズ、ウインブライト)。香港で3つ取ったのは19年ぶりの快挙(ステイゴールド、エイシンプレストン、アグネスデジタル)とのこと。大将格アーモンドアイ不在の「ジャパンカップ、有馬記念では足りない組」が参加してこの結果を出したことに意味がある。
芝を高速化しすぎて「ジャパンカップに外国馬が来てくれなくなったのは国際化の逆行」と言われたりもしたが、こうしてドバイ、香港、豪州で結果を出せるようになっているので方向性は間違っていない。日本がガラパゴスになったのではない。深い芝でレースをし続けている欧州がガラパゴスなのだ。
海外馬がジャパンカップに見向きもしないように、日本馬も欧州馬以外がまだ勝ったことがない凱旋門賞に見切りをつける時期になったと思う。やはりあの時オルフェーヴルでさっさと勝って、日本人の凱旋門賞コンプレックスを解き放っておくべきだったよね。
阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ
◎リアアメリア 1人気 6着 ○レシステンシア
前走+20kgで出走したアルテミスSで上がり33.0秒の異次元の末脚を見せたリアアメリアが本命。先週のチャンピオンズカップでようやく今年初G1を勝てた川田騎手の2週連続濃厚。馬体はもう少し絞って欲しかったが、プラマイゼロなら走れる状態だろう。相手は無敗でファンタジーSを制したレシステンシア。
中京11R チャンピオンズカップ
◎チュウワウィザード 5人気 4着 ○クリソベリル ▲ゴールドドリーム
成長途上で無敗の3歳馬クリソベリルはまだ底を見せてないロマンがある馬だが、9月の日本テレビ盃以来の久々のレースで古馬相手に人気を背負う立場。JBCクラシックで初G1制覇と勢いに乗るチュウワウィザードの方が軸には向きそうだ。ゴールドドリームは前走南部杯を取りこぼすなど往年の勢いはないが、一昨年1着のコース巧者を見限るのはまだ早い。体重が10kg戻っているのもプラス。
馬連◎流しと三連複1点。
レース結果
1. ○ ⑸ クリソベリル 川田 将雅 ② 1:48.5 2. ▲ ⑾ ゴールドドリーム C.ルメール ① クビ 3. … ⑷ インティ 武 豊 ③ 1 1/4
単騎逃げのインティがなかなかバテない中、外から襲いかかったゴールドドリームとインティとの1頭分のスペースから抜け出したクリソベリルが無敗のまま古馬混合G1制覇。昨年のルヴァンスレーヴに続いて3歳馬のV。久々も古馬の壁も力でねじ伏せた。全快したルヴァンスレーヴとの対決を見てみたいね。
インティは前走大敗からよく立て直した。単騎逃げだと本当にしぶとい。ゴールドドリームは全盛期ならあのまま勝っていただろうな。やはり能力はピークアウトしている。チュウワウィザードは上位3頭とはまだ差があるか。
東京11R ジャパンカップ
◎シュヴァルグラン 8人気 9着 ○ワグネリアン ▲レイデオロ △カレンブーケドール
第39回にして初めて外国馬の出走ゼロになったジャパンカップ。「超高速芝の瞬発力偏重レースになってしまって外国馬が見向きもしなくなった」と後ろ向きの解釈もあるが、本当のところは「日本で日本馬相手にレースをしても勝てる気がしない」ではないのか。日本で菊花賞、春の天皇賞を勝った生粋のステイヤーがロンシャンのフォルスストレート前でバテるのが欧州競馬。もはや競技が違う。良い悪いじゃなくてね。日本馬はドバイ、香港、オーストラリアでは結果を残せているし悲観的になる必要はない。むしろガラパゴスなのは欧州芝だと思っている。
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本命は2年前の覇者シュヴァルグラン。ピーク過ぎた感はあるが、過去3回走って3着, 1着, 4着と相性の良いレース。調教もよく動いていた。年齢も年齢なのであまり人気していないのも好材料。世界のスミヨンが乗ってこの人気なら買いでしょう。相手はワグネリアン、レイデオロの新旧ダービー馬2頭。アーモンドアイを回避させてまでノーザンがタイトル取らせたかったのはおそらくこの2頭。
最内枠引いたカレンブーケドールの一発も警戒。残念ながら穴人気してしまっているけどね。
レース結果
1. … ⑸ スワーヴリチャード O.マーフィー ③ 2:25.9 2. △ ⑴ カレンブーケドール 津村 明秀 ⑤ 3/4 3. ○ ⑵ ワグネリアン 川田 将雅 ② 1 1/2
14人気ダイワキャグニーが逃げ切ってしまいそうな所を先に捉えたカレンブーケドールを最内から交わしたスワーヴリチャードが昨年大阪杯に続いてG1 2勝目。カレンブーケドールはオークス、秋華賞に続いて今年3度目のG1銀メダル。ジャパンCも同距離同コースの東京優駿も1枠1番は本当によく走るね。
3着ワグネリアン、4着マカヒキと新旧ダービー馬が掲示板確保。一方、1人気だった間の世代のダービー馬レイデオロは11着惨敗。もう心が折れてしまったのか。
京都11R マイルチャンピオンS
◎インディチャンプ 3人気 1着 ○ダノンプレミアム ▲ダノンキングリー △ペルシアンナイト
春の安田記念をレースレコードで制したインディチャンプから。安田記念で負かした2着アエロリット、3着アーモンドアイは後の天皇賞・秋のワンツー。まともに走れば人気のダノン2頭にも負けない器であることは確か。
相手はそのダノン2頭が筆頭も、ダノンプレミアムは天皇賞を走ってから中2週と間隔が詰まっていること(初経験)、ダノンキングリーは適性ドンピシャの天皇賞を「使い分け」で使わずにマイルCSに回ってきたこと、前走で派手に勝ったものの自分らしい先行策ではなく出遅れによるものだったこと、戸崎圭太の故障乗り替わり、冠名ダノンがG1に異常に弱いこと等々、不安材料は多い。
一昨年1着、昨年2着とこのレースに滅法強いペルシアンナイトが△。近走成績はすでにピークアウトした感しかないが、先週のクロコスミア(3年連続2着)を見るとリピーターは思考停止して押さえた方が良さそうだ。
レース結果
1. ◎ ⑸ インディチャンプ 池添 謙一 ③ 1:33.0 2. ○ ⒁ ダノンプレミアム 川田 将雅 ① 1 1/2 3. △ ⑺ ペルシアンナイト マーフィー ⑥ クビ
インディチャンプが瞬発力勝負で突き抜けてマイル春秋連覇。4コーナー先頭で押し切り図るダノンプレミアムに(追い出す前に)内から並べた時点で勝負あり。ダノンプレミアムは瞬発力勝負では分が悪かった。でも思った以上に伸びあぐねたのは中2週の影響なのかな。3着ペルシアンナイトはこの時期の京都芝に適性抜群なんだろう。先週のクロコスミアも同様。三連単まで仕留めたのは久々!
ダノンキングリーは5着。直接の敗因は馬場が荒れてるインをずっと走らされたことかもしれないが、臨戦過程から枠順、レース選択までチグハグだった。マイルCS優勝が欲しいなら第二の矢はダノンファンタジーでよかったし、ダノンキングリーは天皇賞からジャパンCが最適解。来週のジャパンCはアーモンドアイ不在で空き巣だよ。勿体ないねぇ。
京都11R エリザベス女王杯
◎ラッキーライラック 3人気 1着 ○クロノジェネシス ▲ラヴズオンリーユー
気性面で当てにしづらい&間隔を詰めるとパフォーマンスが落ちる秋華賞馬クロノジェネシス、未だ無敗もオークス以来の休み明けで馬体重+16kgラヴズオンリーユーよりは、早仕掛けの府中牝馬Sで負けて強しのレースをした古馬ラッキーライラックから。テイエムプリキュアの大激走、クロコスミア、オースミハルカの2年連続2着を持ち出すまでもなく、前に行ける脚質が有利なレース。
府中牝馬S制覇のスカーレットカラーは前哨戦を使ったのに体重増えすぎ。このレース好相性のクロコスミアはさすがに3年連続はないかな。
レース結果
1. ◎ ⑵ ラッキーライラック C.スミヨン ③ 2:14.1 2. … ⑹ クロコスミア 藤岡 佑介 ⑦ 1 1/4 3. ▲ ⑾ ラヴズオンリーユー M.デムーロ ① クビ
前半1000mが62.8秒の超スローペース。単騎逃げのクロコスミアに勝ってくださいと言わんばかりのレース。テイエムプリキュアが脳裏によぎったその刹那、スノーフェアリーのような脚でぶっ飛んできたラッキーライラックが阪神JF以来の戴冠。上がり32.8秒。先行策正攻法で押し切る予想で◎打ったのに全然違うレースでした。溜めれば切れるね。スミヨンがオルフェーヴルの仔でリベンジ。
クロコスミアは今年もまたまた2着。この時期のこの距離の京都芝に異常な適性、ピーク過ぎたと思ってても買わないとだめやね。今年はさすがに勝ったと思った。運がない。逃げたクロコスミアが2着、終始2番手のラヴズオンリーユーが3着、3番手にいたセンテリュオが4着だから、2着以降は展開利そのまま。クロノジェネシスは間隔詰まるとエキサイトする癖をどうにかするのが来年の課題やね。