オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

東京12R  目黒記念

◎ブラストワンピース
○アイスバブル
▲ソールインパク


テンレコで今回走る番のブラストワンピースから。ハンデ59kgでも負けられない。バリバリの有馬記念馬だしね。伝統的にアルゼンチン共和国杯目黒記念の過去の好走馬ばかり来るレースだけども、同じ距離の有馬記念で好走できるなら適性はあるはず。新潟記念を1分57秒台で勝っているし時計勝負も大丈夫。


相手は上がり馬のアイスバブルと東京コース好相性のソールインパクト。ダミアンレーンは長距離ではしばらく買いたくないな。

東京11R  東京優駿

◎サートゥルナーリア  1人気 4着
○ダノンキングリー
△クラージュゲリエ
△ロジャーバローズ


サートゥルナーリア、ディープインパクト以来の無敗の二冠濃厚。ぶっつけで仕上がり途上だった皐月賞でも(お行儀の悪さを出して後味は悪かったものの)負けなかったんだから、100%に仕上げたダービーでは同じ相手に負けるはずがない。皐月賞組よりも数枚劣る別路線組なんて論外。「乗り替わりでは勝てない」のは平成時代のお話。ずっと乗っていたミルコに戻さずダミアンレーンに依頼した経緯は少し疑問だけどね。

同レースで単勝1倍台に支持されたのは、ハイセイコーミスターシービーシンボリルドルフトウカイテイオーナリタブライアンディープインパクトドゥラメンテと超名馬ばかり。(除くフサイチホウオー) ライバルを圧倒して秋はフランスへ。まあ現在のレコード連発東京"超速"馬場で圧勝してしまうと、ロンシャン芝への適性が疑問視されてしまうというジレンマもあるがそれはそれ。

相手はダノンキングリー。東京コース向きの抜群の瞬発力があり、新馬戦でカレンブーケドール(オークス2着)、共同通信杯でアドマイヤマーズ(朝日杯FSNHKマイルC)に完勝。右回りならヴェロックスでも左回りならこちらの方が強い。皐月賞2着馬よりも3着馬の方がダービー成績が良いデータも後押し。

荒れるなら3着だろう。ヴェロックスを除けば他は横一線。皐月賞5着で父も母父もダービーホースのクラージュゲリエ、ラッキーナンバー最内枠を引けたロジャーバローズあたりか。「ダービーといえば最内枠」と数年前まではかなり騒がれていたが、1枠1番ディーマジェスティ敗退と1枠1番ダノンプレミアム失速もあってなのか最近見かけなくなった。こういうオカルトは皆が忘れた頃にやってくる。

東京11R  オークス

◎ダノンファンタジー  4人気 5着
○ラヴズオンリーユー
▲クロノジェネシス


毎年距離不安がどうとか言われながらも結局は桜花賞組が強いレース。天敵グランアレグリアが不在ならば前を早めに捕まえに行く必要はない。自分のレースに徹することができれば、距離だって克服できる。◎ダノンファンタジーの捲土重来で。相手は無敗で忘れな草賞を楽勝してきたラヴズオンリーユー。戦ってきた相手が弱いだけかもしれないが、3戦はいずれも圧勝で奥が深そうな片鱗はある。

▲クロノジェネシスヴィクトリアマイルをレコードで制したノームコアの半妹。父が中距離タイプのハービンジャーから凱旋門賞馬バゴに変わったせいか、妹はマイルは少し忙しい印象。距離延長がプラスに働くのは間違いないが、桜花賞に続いて内枠を引いたことが気がかり。内のジョディー、外のコントラチェックとも逃げ脚質。両隣に煽られなければいいのだが。直線でスムーズに外に出せるかも含めて、騎手の腕が問われる一戦。

フラワーカップ楽勝以来となるコントラチェックは、目下絶好調のダミアンレーン扇風もあり3人気になっているが、こんなローテーションで好走した馬は過去にいない。最内枠にジョディーがいるので楽逃げできるとも思えない。人気で切るならこの馬だろうか。

単勝◎ダノンファンタジー馬連馬単で。

レース結果

1. ○ ⒀ ラヴズオンリーユー  デムーロ ①	2:22.8 (R)
2. … ⑽ カレンブーケドール  津村明秀 ⑫	クビ
3. ▲ ⑵ クロノジェネシス   北村友一 ②	2 1/2

カワカミプリンセス以来の無敗のオークス馬誕生。ミルコは令和G1はやくも2勝目。兄リアルスティールはG1制覇まで苦労したけど妹はあっさりだったね。そして、この走破時計。ジェンティルドンナのレースレコードを0.8秒更新。ドゥラメンテのダービーレコードをも上回る。東京芝は時計が速すぎるな。

びっくりしたのは12人気カレンブーケドール。実績上位のクロノジェネシスを正攻法で競り落とし、ラヴズオンリーユーの外強襲には屈したが、一度交わされてもしぶとく食らいついていた。フローラS勝者ウィクトーリアが4着、5着にようやくダノンファンタジー。今年は桜花賞組<<別路線組ということなのね…。

東京11R  ヴィクトリアマイル

◎レッドオルガ  3人気 11着
○アエロリット
▲デンコウアンジュ


東京マイルに滅法強いエリモピクシー一族レッドオルガから。昨年は全姉のレッドアヴァンセがこのレースで3着好走。この馬自身も左回り芝では9戦走って着外1回だけの生粋のサウスポーで、今年の東京新聞杯でインディチャンプと0.1秒差の1:32.0で駆け抜けた。過去5年で勝ち時計が1:31秒台のハイレベル決着になったのはストレイトガールが連覇した2年だけ。今年の小粒メンバーなら、東京新聞杯と同じ時計で走れれば頭まである。

相手は昨年の安田記念で落鉄しながら2着したアエロリット。気性的にも休み明けを苦にする馬ではない。穴はデンコウアンジュ。ここ3走は安定している。特に前走福島牝馬Sでの勝ちっぷりが素晴らしかった。2年前に2着激走経験あり。リピーターが強いのがヴィクトリアマイルの伝統でしたね。

レース結果

1. … ⑷ ノームコア      D.レーン ⑤ 1:30.5 (R)
2. … ⑼ プリモシーン     福永祐一 ④ クビ
3. … ⑶ クロコスミア     戸崎圭太 ⑪ 1/2

ダミアンレーンが連日の重賞制覇、連日のレコード勝ち。アーモンドアイ世代女子が鬼の居ぬ間に初G1制覇。ノームコアはマイル2戦目でこの時計。昨日のタワーオブロンドンもそうだが、東京芝は時計が速すぎませんかね。

アエロリットは最後まで押し切れそうな流れだったが、スタート直後にアマルフィコーストを交わすのに苦労した分、最後は余力がなくなってしまった感じ。それでも、自身は1分30秒台で走っているので責められない。勝った馬を褒めるべき。

東京11R  京王杯スプリングC

◎サトノアレス  発走除外
○ロジクライ
▲スターオブペルシャ


末脚堅実な東京巧者サトノアレスから。昨年は1分19秒台のレコード決着で頭差・ハナ差の僅差3着好走。安田記念東京新聞杯でもそこそこ走っているが、マイルよりも一瞬の切れ味を生かせるT1400の方が向いていると思う。マイルだと少し長いからどうしても最後で息があがってしまうのでね。

同厩舎のスターオブペルシャが大穴候補。昨秋のオーロカップぐらい走れれば面白い。

レース結果

1. … ⑼ タワーオブロンドン  D.レーン ① 1:19.4 (R)
2. … ⑺ リナーテ       武豊   ⑥ 3/4
3. ○ ⑹ ロジクライ      戸崎圭太 ② ハナ

タワーオブロンドンがレコードV。豪州の若武者ダミアンレーンがまたしても重賞制覇。騎乗停止ルメールの代役分は十分補っている。安田記念本番には強いのが2頭いる(ダノンプレミアム、アーモンドアイ)ので、芝1400mでこそというタイプばかりが揃ってメイチの仕上げでレースしたらこうなった、という結果。あまり本番には繋がらなそうだ。

サトノアレスはまさかの発走除外。全部払い戻しになってしまった。

東京11R  NHKマイルカップ

◎グランアレグリア  1人気 5着
○アドマイヤマーズ
▲ファンタジスト
△マイネルフラップ


昨日は突然の雹で10R以降中止になった天候大荒れの東京競馬場。海の向こうのケンタッキーダービーも1着入線馬が降着と大荒れで波乱の「令和」幕開けになってしまったが、このレースは素直にグランアレグリアを信頼すればいい。休み明けにも関わらず、スローペースを先行早め先頭から桜花賞レコードで押し切った前走は圧巻。東京芝マイルは新馬戦でダノンファンタジーに完勝、サウジアラビアロイヤルCで出遅れ圧勝した得意舞台。メジャーエンブレムにアエロリット、ピンクカメオラインクラフトシーキングザパール等、伝統的に牝馬が強いレースで、ラインクラフト以来の桜花賞からのぶち抜き濃厚。安田記念に出ても通用する素材かと思ってる。

相手は朝日杯FSで◎に黒星をつけたマイル4戦4勝のアドマイヤマーズ。皐月賞の敗戦で不当に人気落ちしているファンタジスト、穴は軽視されすぎのマイネルフラップ。

レース結果

1. ○ ⒄ アドマイヤマーズ   デムーロ  ② 1:32.4
2. … ⒅ ケイデンスコール   石橋脩   ⑭ 1/2
3. … ⑽ カテドラル      アヴドゥラ ⑦ ハナ

アドマイヤマーズが距離短縮で復活、G1 2勝目。マイルでは5戦5勝、対グランアレグリアでも2戦2勝。朝日杯FSでは自ら動いて大本命を負かしに行って押し切ったが、今回は相手が勝手に自滅してくれた漁夫の利感が強いけどね。

圧倒的人気のグランアレグリアは、4コーナー単独先頭じゃないと脆いね。桜花賞はスローペースに痺れを切らせて自分から激流に変えて大楽勝したが、今回はペースが速かったから安全策で追い出しを待ったんだろう。直線で他馬に並ばれていると良さが全く出ないタイプだと再認識。直線でもずっと苦しそうで、前がぽっかり空いた時もスペースよりも併せに行くのを優先したのか強引に外に進路を変えてダノンチェイサーに衝突して5着降着ルメールは騎乗停止6日間でダービーアウト。

京都11R  天皇賞(春)

◎ユーキャンスマイル  3人気 5着
○フィエールマン
▲エタリオウ
△パフォーマプロミス


平成最後のG1レース、春の天皇賞。G2連勝中だったシャケトラがまさかの訃報で、明け4歳の菊花賞1〜3着に人気が集中。実際、菊花賞ガラガラポンになりそうなメンバー。本命はダイヤモンドSで驚異の瞬発力を見せたユーキャンスマイルから。本質的にはステイヤーではないフィエールマンを捉えるには、あのスタミナに裏打ちされた瞬発力で並ぶ間もなく差し切るしかない。2着続きのエタリオウは2枠2番、2番人気で今回も2着と見せかけて、3着になるパターンの気がする。3強の間に割って入るなら、エタリオウと同じ父ステイゴールドのパフォーマプロミスか。

それにしても、シュヴァルグランがいれば確勝だったのにな。キタサンブラックが現役続けていればたぶん4連覇できた。中山記念金鯱賞大阪杯には毎年好メンバーが集まるのに長距離路線は閑古鳥、これも時代ですかね。ステイヤーにとって「令和」はどんな時代になるのでしょうか。

レース結果

1. ○ ⑽ フィエールマン    ルメール ①	3:15.0
2. … ⑺ グローリーヴェイズ  戸崎圭太 ⑥	クビ
3. △ ⑻ パフォーマプロミス  北村友一 ⑧	6

菊花賞馬フィエールマンが長距離G1連勝V。後方待機でもがき苦しむユーキャンスマイル、後方ポツンからまくりに賭けたエタリオウがともにチグハグなレースをする中、しっかり折り合ってロングスパート4コーナー先頭から押し切れるスタミナと操縦性のよさ。本質的には瞬発力を生かす中距離馬かと思っていたが、イメージより全然強いな。これでディープインパクト産駒は8大競争制覇。

グローリーヴェイズは日経新春杯1着以来で大善戦の2着。正攻法であんなレースできるんだね。3着パフォーマプロミスも力を出し切ったが、2着までとは大きな差が開いてしまった。その後ろにエタリオウ。スムーズにレースできないと長距離戦は甘くない。