オオカミ少年 -超-

だらだらと当たらない予想を書き続けていたら元号が変わっていたの儀

東京11R  京王杯スプリングC

◎サトノアレス  発走除外
○ロジクライ
▲スターオブペルシャ


末脚堅実な東京巧者サトノアレスから。昨年は1分19秒台のレコード決着で頭差・ハナ差の僅差3着好走。安田記念東京新聞杯でもそこそこ走っているが、マイルよりも一瞬の切れ味を生かせるT1400の方が向いていると思う。マイルだと少し長いからどうしても最後で息があがってしまうのでね。

同厩舎のスターオブペルシャが大穴候補。昨秋のオーロカップぐらい走れれば面白い。

レース結果

1. … ⑼ タワーオブロンドン  D.レーン ① 1:19.4 (R)
2. … ⑺ リナーテ       武豊   ⑥ 3/4
3. ○ ⑹ ロジクライ      戸崎圭太 ② ハナ

タワーオブロンドンがレコードV。豪州の若武者ダミアンレーンがまたしても重賞制覇。騎乗停止ルメールの代役分は十分補っている。安田記念本番には強いのが2頭いる(ダノンプレミアム、アーモンドアイ)ので、芝1400mでこそというタイプばかりが揃ってメイチの仕上げでレースしたらこうなった、という結果。あまり本番には繋がらなそうだ。

サトノアレスはまさかの発走除外。全部払い戻しになってしまった。

東京11R  NHKマイルカップ

◎グランアレグリア  1人気 5着
○アドマイヤマーズ
▲ファンタジスト
△マイネルフラップ


昨日は突然の雹で10R以降中止になった天候大荒れの東京競馬場。海の向こうのケンタッキーダービーも1着入線馬が降着と大荒れで波乱の「令和」幕開けになってしまったが、このレースは素直にグランアレグリアを信頼すればいい。休み明けにも関わらず、スローペースを先行早め先頭から桜花賞レコードで押し切った前走は圧巻。東京芝マイルは新馬戦でダノンファンタジーに完勝、サウジアラビアロイヤルCで出遅れ圧勝した得意舞台。メジャーエンブレムにアエロリット、ピンクカメオラインクラフトシーキングザパール等、伝統的に牝馬が強いレースで、ラインクラフト以来の桜花賞からのぶち抜き濃厚。安田記念に出ても通用する素材かと思ってる。

相手は朝日杯FSで◎に黒星をつけたマイル4戦4勝のアドマイヤマーズ。皐月賞の敗戦で不当に人気落ちしているファンタジスト、穴は軽視されすぎのマイネルフラップ。

レース結果

1. ○ ⒄ アドマイヤマーズ   デムーロ  ② 1:32.4
2. … ⒅ ケイデンスコール   石橋脩   ⑭ 1/2
3. … ⑽ カテドラル      アヴドゥラ ⑦ ハナ

アドマイヤマーズが距離短縮で復活、G1 2勝目。マイルでは5戦5勝、対グランアレグリアでも2戦2勝。朝日杯FSでは自ら動いて大本命を負かしに行って押し切ったが、今回は相手が勝手に自滅してくれた漁夫の利感が強いけどね。

圧倒的人気のグランアレグリアは、4コーナー単独先頭じゃないと脆いね。桜花賞はスローペースに痺れを切らせて自分から激流に変えて大楽勝したが、今回はペースが速かったから安全策で追い出しを待ったんだろう。直線で他馬に並ばれていると良さが全く出ないタイプだと再認識。直線でもずっと苦しそうで、前がぽっかり空いた時もスペースよりも併せに行くのを優先したのか強引に外に進路を変えてダノンチェイサーに衝突して5着降着ルメールは騎乗停止6日間でダービーアウト。

京都11R  天皇賞(春)

◎ユーキャンスマイル  3人気 5着
○フィエールマン
▲エタリオウ
△パフォーマプロミス


平成最後のG1レース、春の天皇賞。G2連勝中だったシャケトラがまさかの訃報で、明け4歳の菊花賞1〜3着に人気が集中。実際、菊花賞ガラガラポンになりそうなメンバー。本命はダイヤモンドSで驚異の瞬発力を見せたユーキャンスマイルから。本質的にはステイヤーではないフィエールマンを捉えるには、あのスタミナに裏打ちされた瞬発力で並ぶ間もなく差し切るしかない。2着続きのエタリオウは2枠2番、2番人気で今回も2着と見せかけて、3着になるパターンの気がする。3強の間に割って入るなら、エタリオウと同じ父ステイゴールドのパフォーマプロミスか。

それにしても、シュヴァルグランがいれば確勝だったのにな。キタサンブラックが現役続けていればたぶん4連覇できた。中山記念金鯱賞大阪杯には毎年好メンバーが集まるのに長距離路線は閑古鳥、これも時代ですかね。ステイヤーにとって「令和」はどんな時代になるのでしょうか。

レース結果

1. ○ ⑽ フィエールマン    ルメール ①	3:15.0
2. … ⑺ グローリーヴェイズ  戸崎圭太 ⑥	クビ
3. △ ⑻ パフォーマプロミス  北村友一 ⑧	6

菊花賞馬フィエールマンが長距離G1連勝V。後方待機でもがき苦しむユーキャンスマイル、後方ポツンからまくりに賭けたエタリオウがともにチグハグなレースをする中、しっかり折り合ってロングスパート4コーナー先頭から押し切れるスタミナと操縦性のよさ。本質的には瞬発力を生かす中距離馬かと思っていたが、イメージより全然強いな。これでディープインパクト産駒は8大競争制覇。

グローリーヴェイズは日経新春杯1着以来で大善戦の2着。正攻法であんなレースできるんだね。3着パフォーマプロミスも力を出し切ったが、2着までとは大きな差が開いてしまった。その後ろにエタリオウ。スムーズにレースできないと長距離戦は甘くない。

京都11R  読売マイラーズS

◎ダノンプレミアム  1人気 1着
○インディチャンプ
▲パクスアメリカーナ


長期休養明けの金鯱賞を完勝して大阪杯をパスして安田記念の前哨戦に臨んできたダノンプレミアムで断然。前哨戦を使って仕上げていく非ノーザンらしい調整法だが、蹄に不安がある馬なのでこういう馬こそぶっつけで臨めばいいと思う…。今年の安田記念は香港最強マイラーのビューティージェネレーションだけでなく凱旋門賞パスを表明したアーモンドアイも出てきそうなので、ここで消耗せずに万全の体調で出てきてほしい。インディチャンプもパクスアメリカーナもいい馬だけど、さすがに役者が違うでしょう。

相手は東京新聞杯をレースレコードで勝ったインディチャンプ、京都金杯完勝のパクスアメリカーナ。インディチャンプは+10kgとやや余裕残しなのに対してパクスアメリカーナは3ヶ月ぶりでも-8kgとしっかり絞り込んできた。地力はインディチャンプが上でもこのレースに限っては逆転があるかもしれない。

レース結果

1. ◎ ⑹ ダノンプレミアム   川田将雅 ①	1:32.6
2. … ⑻ グァンチャーレ    池添謙一 ⑤	1 1/4
3. ▲ ⑵ パクスアメリカーナ  藤岡佑介 ④	アタマ

ダノンプレミアムがノーステッキで完勝。スローペースの2番手楽々追走から上がり32.2秒でまとめられては手の打ちようがない。逃げたグァンチャーレが2着。明け4歳の新興勢力2頭は好位3番手からレースを進めたが、逃げ馬すら捉えきれずに3,4着。グァンチャーレレベルを差せないようでは情けない。それぞれ32.1秒の極限の足を使ってはいるが、ペースを考えたらもっと早く仕掛けないとね。

後方待機組は今日の展開では出番なし。モズアスコットはもう終わってしまったのかな。

中山11R  皐月賞

◎サートゥルナーリア  1人気 1着
○アドマイヤジャスタ
▲ファンタジスト
△シュヴァルツリーゼ


休み明けでもノーザンファームには関係なし。母親シーザリオよりも兄エピファネイアよりも上らしいのできっと負けないのでしょう。打倒サートゥル候補は先行逃げ脚質で前に行く馬ばかり。となれば、サートゥルが前を一掃したら先行脚質はもう残れない。真っ向勝負を仕掛けてくるライバルよりも、直線に賭ける差し馬が漁夫の利2着する可能性が高そうだ。ファンタジスト、シュヴァルツリーゼの穴人気はそういうことなんだろうな。

穴は連対率100%、ホープフルS 2着なのに11人気と不当に人気落ちしているアドマイヤジャスタ。サートゥルと一度対戦していて力をわかっているのはアドバンテージだと思うんだが。頭は無理でも複勝圏は十分にあるよ。

レース結果

1. ◎ ⑿ サートゥルナーリア  ルメール ①	1:58.1
2. … ⑺ ヴェロックス     川田将雅 ④	アタマ
3. … ⑷ ダノンキングリー   戸崎圭太 ③	ハナ

サートゥルナーリアがまずは1冠目もアタマ差のギリギリ勝利。直線は内に刺さってヴェロックスに接触して審議対象に。そこからヴェロックスが再び伸びてきているのを考えると下馬評ほど力は抜けていなかったように感じた。もちろん今回は休み明けで7〜8割の仕上げだったし三冠への最大の関門は皐月賞だと思われていたので、そこを勝てたんだから三冠!凱旋門!となるのは仕方ないが、その前にヴェロックスに正々堂々と勝ってからにしましょうと。ダノンキングリーは内枠からスムーズにレースして力を出し切った。距離が伸びるのは少しマイナスかもしれない。

アドマイヤマーズはやや消極策で離れた4着。次走はNHKマイルだろう。今年のNHKマイルCは久しぶりに豪華メンバーが揃いそうですね。

中山11R  中山グランドジャンプ

オジュウチョウサン  1人気 1着
○ニホンピロバロン


説明不要。同一レース4連覇なるか。

レース結果

1. ◎ ⑸ オジュウチョウサン	石神深一 ① 4:47.6
2. … ⑶ シンキングダンサー	金子光希 ⑥ 2 1/2
3. … ⑷ マイネルプロンプト	森一馬  ④ 7

オジュウチョウサンが同レース4連覇。昨年のようなレコード圧勝劇ではなかったが、全馬が打倒オジュウチョウサンでレースに臨んでいた今年は道中から代わる代わる刺客がやってきて、それを都度倒しては次の刺客がやってくる苦しい流れをよく凌いだ。ラストでまくりを決められてたら終わってた。最後は地力が違ったね。

阪神11R  アーリントンC

◎ヴァルディゼール  2人気 8着
○フォッサマグナ
▲ミッキーブリランテ


過去5年の勝ち馬にミッキーアイルレインボーラインペルシアンナイトがいて地味に出世レース。1回阪神からこの時期に時期変更して2年目。昨年はタワーオブロンドンが1:33秒台の好時計勝ち。今年も好時計決着か。

シンザン記念の1,3着に身体を大きく絞ってきて勝負をかけてきたフォッサマグナがどこまで迫れるかの三つ巴。今年のNHKマイルC桜花賞馬グランアレグリアがいてお手上げ状態なので、ここがメイチの馬が多そうだ。ヴァンドギャルドは前走の末脚は光っていたが自分でレースを作れるタイプでもなく評価下げ。

レース結果

1. … ⑼ イベリス      浜中俊   ⑫ 1:34.2
2. … ⑽ カテドラル     シュタルケ ⑦ クビ
3. … ⑾ トオヤリトセイト  福永祐一 ⑪ アタマ

12人気イベリスが逃げ切り、2〜4着は人気薄の追い込み組。前が特に速かったわけではなく、かといって追い込みペースでもなく。人気馬が力を発揮できずそのまま流れ込んだ感しかない。見所なし。本番では1頭も拾う必要なさそうだ。