中山11R 日経賞
◎クリンチャー 5人気 7着 ○エタリオウ ▲サクラアンプルール
クリンチャー、エタリオウの新旧菊花賞2着馬対決濃厚。クリンチャーは近走大敗続きで人気落ちしているが、フランス遠征前の戦績を見ればぐりぐりでもおかしくない馬。特に並み居るG1馬をまとめて葬った京都記念は圧巻だった。当時の出来にあれば楽勝もあり得る。絶好調三浦皇成騎手も追い風。前哨戦から乗せてもらえる今年こそ春の盾で笑いたい。馬連は保険、単勝と馬単で上積み狙い。
ハイレベルメンバーと戦ってきても着順を汚していないサクラアンプルールが穴。青葉賞でエタリオウに楽勝したゴーフォザサミットはちょっと身体が増えすぎかな。
**レース結果
1. … ⑴ メイショウテッコン 武豊 ③ 2:34.2 2. ○ ⑺ エタリオウ デムーロ ① 1 1/4 3. ▲ ⑷ サクラアンプルール 横山典弘 ④ 1 1/4
50歳武豊のマイペース逃げに後続は成す術なし。1人気のエタリオウがまくってきた時も全く動じず直線では逆に突き放す余裕っぷり。本番よりも前哨戦を取りに来た渾身の仕上げだったし、陣営はしてやったりでしょうな。エタリオウは折り合いがチグハグでまたまた2着。天皇賞でも勝負になると思うが、乗り難しい馬だね。サクラアンプルールは力は出し切っている。クリンチャーはいい所なし。
阪神11R 毎日杯
◎オールイズウェル 8人気 6着 ○マイネルフラップ ▲ウーリリ
昨年と一昨年はともに1:46.5が勝ち時計、17アルアインは皐月賞、18ブラストワンピースは有馬記念を制した。1分46秒台半ばより速い時計で勝てばG1級、47秒台より遅ければG3級という出世レース兼リトマス試験紙。
今年はやや小粒なメンバー。格上挑戦になるが前走負けた相手がサトノルークス(すみれSでアドマイヤジャスタ撃破)、今後に向けて賞金上積み不可欠なオールイズウェルが人気薄でも面白い。シンザン記念を鬼脚で2着したマイネルフラップが相手本線。ダービー馬マカヒキの全弟ウーリリが3番手評価。きさらぎ賞組は信用していないのでヴァンドギャルドもランスオブプラーナもまとめて軽視。
**レース結果
1. … ⑴ ランスオブプラーナ 松山弘平 ③ 1:47.2 2. ▲ ⑵ ウーリリ 福永祐一 ② クビ 3. … ⒀ ヴァンドギャルド ルメール ① 1 1/4
東も西も逃げ切り。ペース遅くて典型的な前残り凡レース。勝ち時計も1分47秒台と強調材料はない。強いて言えば、一番強いレースをしたのは後ろから追い込んできたヴァンドギャルドだが、相手強化しても通用しそうな感じはなし。良血ウーリリの今後の成長に期待するぐらいかしら。
中山11R スプリングS
◎ディキシーナイト 7人気 3着 ○ファンタジスト ▲ロジャーバローズ △ニシノカツナリ
実績は重賞2勝ファンタジストが抜けているが、京王杯2歳Sでハナ差接戦したアウィルアウェイはフィリーズレビューで惨敗。賞金もすでに確保してあり春初戦でトライアル仕様の仕上げ。あくまでも有力馬の1頭、過信できないというスタンス。クロッカスSで後のアネモネS勝利のルガールガルムを破ったディキシーナイトが本命。ホープフルS 2着のアドマイヤジャスタにしか負けていないロジャーバローズ、デビュー前はニシノデイジーよりも期待されていたニシノカツナリまで。
レース結果
1. … ⑼ エメラルファイト 石川裕紀人 ⑩ 1:47.8 2. ○ ⑴ ファンタジスト 武豊 ① アタマ 3. ◎ ⑽ ディキシーナイト 石橋脩 ⑦ クビ
小回り中山内回りでフルゲート、スローペース、4コーナーで馬群殺到して横一線。前々でレースできた5枠の2頭に早めに仕掛けたファンタジストが差し込んだ所がゴール。ファンタジストは思ったよりも弱くない。ディキシーナイトは惜しかった。直線一旦先頭に立ったまでは良かったが、そこで突き放せないと坂で同じ脚色になってしまうね。複勝とワイドだけ的中。まあ倍率は悪くない。
今年のトライアルが概ね終わって、弥生賞が8人気メイショウテンゲン、スプリングSが10人気エメラルファイト。前評判の高い馬が勝ち切ったのは若葉Sヴェロックスだけ。別路線組、ぶっつけ組もいて比較が難しいね。
阪神11R フィリーズレビュー
◎アウィルアウェイ 1人気 7着 ○キュールエサクラ ▲ホウオウカトリーヌ
京王杯2歳Sで牡馬のファンタジスト(次の朝日杯FSで4着、3着だった牝馬の大将格グランアレグリアと0.2秒差)とハナ差接戦したアウィルアウェイから。骨っぽい相手も不在だし距離も据え置きなら休み明けでも通過点。先週がWIN5キャリーオーバーになるほどの大荒れだったし今週は堅く収まりそう。
レース結果
1. … ⑴ ノーワン 坂井瑠星 ⑫ 1:22.0 1. … ⑹ プールヴィル 秋山真一郎 ③ 同着 3. … ⒂ ジュランビル 松若風馬 ⑥ 1/2
最内から突っ込んだ超人気薄ノーワン、外から追い込んだプールヴィルが鼻っ面を合わせた所がゴール。勝利を分け合った。大波乱続出でWIN5キャリーオーバーの翌週に重賞同着でWIN5が2通り出るという奇跡。重賞での同着は2010年のアパパネ、サンテミリオンのオークス以来とのこと。1人気のアウィルアウェイは直線ガス欠して7着惨敗。例年通り桜花賞には直結しなそうなレースでした。
桜花賞トライアルはこれで終了。来週のフラワーカップがまだあるけど、新興勢力の台頭もないし実績馬は順調だし、基本的には阪神ジュベナイルF上位+ぶっつけ本番グランアレグリアのガラガラポンでしょうね。
中京11R 金鯱賞
◎エアウィンザー 1人気 3着 ○リスグラシュー ▲アルアイン △タニノフランケル
G1ホース5頭をはじめ好メンバーが揃った大阪杯の前哨戦。本格化したエアメサイアの仔エアウィンザーがG1ホースをまとめて撫で切りそう。相手は昨秋以降充実期に入り香港でも僅差2着に好走したリスグラシュー。現在なら牡馬相手でも見劣りしない。この2頭が抜けていると見る。馬連、ワイド◎○厚めに。中距離に強い一昨年の皐月賞馬アルアイン、逃げてしぶといタニノフランケルまで。
明け4歳の元総大将ダノンプレミアムは昨夏ダービー以来の長期休み明け。「休み明けは割引材料にならない」が定説になりつつある昨今だが、それはノーザンファーム天栄やしがらきで乗り込んでいた場合の話。ノーザン以外なら引き続きマイナス。人気ならケンで良い。ペルシアンナイトは一度叩いてこそのタイプ。また、モズカッチャンも同様だが、この時期の父ハービンジャーはイマイチ。ノームコアもディアドラも酷かったしね。